吉田弥生教授が国立劇場伝統芸能情報館の企画展示「明治150年記念 黙阿弥の明治」を監修しました

伝統芸能情報館・情報展示室
企画展示:明治150年記念 企画展示「黙阿弥の明治」
会期:2018年10月1日(月)~2019年1月27日(日)
監修:吉田 弥生(文学部 日本語日本文学科 教授)

平成30年(2018)は、明治元年(1868)から数えて150年の節目の年にあたります。
明治へ改元以来、日本は立憲・議会政治の導入や様々な技術革新と産業化、教育の充実など多岐にわたる近代化に取り組みましたが、一大変化の波は当然ながら芝居の世界にも覆いかぶさりました。
文明開化の当時、劇界で活躍し中心的な存在だった歌舞伎作者が二世河竹新七、のちの黙阿弥でした。西洋文化の流入、明治政府による興行への干渉、演劇改良運動の興りなど、周囲も観客も価値観が変わりゆく中で、黙阿弥は「髪結新三」や「河内山」など江戸情緒の強い作品を書き続けました。またその一方で門弟に言い聞かせていたモットーの「三親切」(役者、観客、座元への配慮)を実現するかのごとく、高尚を目指して能狂言に取材した松羽目物や史実に忠実な活歴物、近代風俗を描く散切物、そして西洋文学の翻案物など、明治にしか生まれ得なかった作品をも次々と著しました。
本展示では、黙阿弥作品と明治期の劇場について国立劇場の収蔵資料や公演記録写真でご紹介します。また作者黙阿弥その人については河竹家からの寄贈資料を中心に展示いたします。平成の30年をふりかえりつつ、黙阿弥の生きた明治へ思いをはせるひと時をお過ごしください。

(「開催のごあいさつ」より)

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