文学部コミュニケーション学科 2019年度秋期特別入試 基礎力調査の出題範囲・テーマ及び参考文献について

文学部コミュニケーション学科の秋期特別入試「基礎力調査」においては、事前に出題範囲・テーマを提示し、参考文献等も紹介します。
そして、試験当日には、参考文献等を読むことで得た、出題範囲・テーマについての考えや知識を使って、「基礎力調査」の問題に解答してもらいます。
2019年度は、下記のテーマで試験を⾏うことになりました。あわせて、テーマに関連した参考⽂献を紹介します。

 ここ数年、コミュニケーション能力なるものは、幸せを手に入れることができる魔法の杖として考えられ始めた。それさえあれば、人生におけるすべての難問が解決できるかのごとくである。例えば、より多くの友人を手に入れたい、人気者になりたい、意中の人の心をつかみたい、充実した人生を送りたい、「リア充モリモリ」の姿をSNSを通じて見せつけたい、素晴らしいキャリアを手に入れたい、等々――このような様々な願望は、コミュニケーション能力さえあれば、すべてかなうに違いないと考える人が多くなってきている。
一方で、コミュニケーション能力なるものは、私たちに息苦しさを感じさせることがある。いつも友人の気持ちに敏感であることを求められれば気詰まりになることもある。自分がそんなに社交的でない上に話下手であるなら、友人の輪の中にいつもいることは苦痛にもなる。SNSで「既読スルー」される不安の中で、つい本当の自分以上の姿を演じてしまうならば、疲れてしまうこともあるだろう。
このように、コミュニケーション能力なるものは、自分をパワーアップしてくれるものにも思われるし、その逆に思われることもある。そのようなコミュニケーション能力や、それが生み出す万能感や息苦しさなどについて考えてみよう。

 

テーマ

コミュニケーション能力

参考文献

菅野 仁『友だち幻想』 (ちくまプリマー新書、2008年)
貴戸 理恵『「コミュニケーション能力がない」と悩むまえに――生きづらさを考える』 (岩波ブックレット、2011年)

【掲載日:2018年7月19日】