この記事の執筆は ”宗教センター”です

いのちの分かち合い~キリスト教講演会(後期)~

10月25日(水)、キリスト教講演会(後期)が行われました。今年は、日本基督教団神奈川教区寿地区センター主事の三森妃佐子先生をお招きし、「いのちの分かち合い―格差社会の中で―」と題して、お話しいただきました。

寿町というと、私たちは「日本三大ドヤ街の一つ」と思ってしまいますが、現在の寿町は、高齢者や失業者といった、いわゆる社会的弱者の人たちが住民の大半を占めており、そうした人たちに対する福祉が大きな課題となっているそうです。ですから、そういう意味で、寿町は現代日本社会の問題が縮図のように現れている場所である、ということをお話しされました。これは、多くの人にとって新たな気づきであったことでしょう。

そして、マタイによる福音書5章9節「平和を実現する人々は、幸いである。その人たちは神の子と呼ばれる」を引用され、「平和とは、みなが人間として生きられること。抑圧と差別に抗して、正義と解放が実現されることを目指していく。そうして、みなが共に生きる社会を作り上げていく」と、話を結ばれました。

寿町では、多くの学校がボランティア実習や体験授業を行っていますが、そうした方々の中から、少なからぬ数の人たちがその後も継続的にボランティア活動に参加しているという、非常に励まされるお話も伺いました。また、講演会に参加した学生たちの何人かから「私も寿町のボランティア参加したい」と直接声をかけられ、どうやら今回の講演会は参加者たちにとって意義深いものであったようです。

宗教主事 相澤一

三森妃佐子先生