この記事の執筆は ”共通教育”です

プロジェクト演習「フェリス女学院150周年記念プロジェクト」の成果

フェリス女学院は2020年に創立150周年を迎えます。記念の年には、さまざまな行事が計画されていますが、さらに、学院関係者・在校生などに配る記念の冊子の出版準備もすすめられています。その冊子、『フェリス女学院150年史:図録・年表(仮題)』の編集作業に、学院資料室のサポートのもと、取り組んだプロジェクト演習でした。

公式な出版物の編集は簡単ではありません。用語の統一の問題もそのひとつ。150年前にこの学校が「創立」されたのか「開設」されたのか「設立」されたのか……。まずはウェルカムセンターに突撃調査! これまでの学院史資料で使われてきた用語の調査から着手します。さらに学院資料室も訪問。学院にのこる資料や、山手キャンパスの様子も調べて、フェリス女学院の歴史に関する基本情報を取材していきます。各自の「マイ取材ノート」がどんどん埋まっていきました。また、共同作業による年表作成、コラム原稿の執筆、収録する図版の選択も行いました。

取材と並行して勉強したのが、著作権の問題、肖像権の問題などです。こうした編集の基本知識なくして一人前の編集者にはなれません。そしていよいよ「出版企画書」の作成。将来出版の仕事に携わるときには、この「出版企画書」の出来によって編集者の力量が問われます。できた企画はさっそくプレゼン。イメージやコンセプトが具体的・魅力的で、「誰に、何を伝えたい出版物であるか」が明確な企画だけが採用されます。

このプロジェクト演習は、創立150周年の記念冊子がより良いものとなるよう、在学生の立場からさまざまな提案をするとともに、実際に記事の共同編集・共同執筆にも参加するプロジェクトとして行われました。課題の設定・解決、企画立案・実施、相互評価の一連の流れをPBL(Project-Based Learning)として体験することが目的です。

しかし、それだけではありません。自校史を知ることを通して「自分が今フェリス女学院で学ぶということ」について考える授業でもありました。他大学ではなく、フェリスで学ぶということにどういう意味があるのか、「歴史」「建学の精神」「教育理念」「フェリス生の誇り」について考え、また、その意味を社会に発信する取組みとしても意味あるものとなりました。

学長 秋岡 陽