この記事の執筆は ”文学部”です

北海道へのフィールドワーク・ゼミ合宿(コミュニケーション学科)

コミュニケーション学科の専門ゼミナールでは、ゼミ合宿や泊りがけでフィールドワークに行くことがあります。藤巻ゼミでも、11月上旬に2泊3日のフィールドワーク合宿のため、北海道に行ってきました。

今年度のゼミのテーマは、「旅する記憶」ということで、「旅する」ことの意味を探ろうとするフィールドワークでした。その意味を調査するために、人々が「旅」で訪れる博物館や観光地に赴きました。

北海道が、まだそのように呼ばれていない時期から、この地に住んでいた先住民族のアイヌの人たちとも出会い、面談をしました。2日間にわたる面談でしたが、これまでに考えもしなかった、日本人とアイヌとの関係に気付くこともできました。ある学生は、こんな風にフィールドノートに記しています。「これまで、アイヌと日本人との関係について考えたこともなかったし、自分は全く無知であった。しかし、アイヌ問題というのは、そんな自分たち一人ひとりの無知や無関心が生み出しているのだと思った。」旅をして他者と出会い、自分の考えが変わって行き、そして自分が立っている歴史的地平が変化しているのだと思います。旅に出ることで、自分の考え方も変化するフィールドワークになっています。

いくつかの博物館の比較も試みました。アイヌの運営している博物館、自衛隊が作っている軍の歴史を伝える博物館、学芸員が展示を作っている博物館-これら3つの館の展示内容や解説を比較することで、展示の持つ視点や解説の方法が違っていることも分かってきました。同じ地域の歴史なのに、記憶の定着の在り方が違うのです。あるゼミ生は、こんな風にフィールドノートに書いています。「3つの異なる博物館に行き、それぞれ展示を見たり話を聞くことで、歴史の記し方(記憶)が違うことが分かっただけでなく、どの歴史の記し方を引き受けるのかという自分たちの問題だと思った。」とのことです。きっと、ここでの「コミュニケーション」とは、旅において他者と出会い、地域の歴史が記憶される複数の方法を知り、自分自身を変化させていくことと深い関係にあるのでしょう。

もちろん、フィールドワークだけでなく、お楽しみもあります。旅先では、ご当地グルメを楽しむことも大切です。美味しいアイスや北海道ならではのスープカレーやラーメンもしっかりと堪能しました。

今回のフィールドワークは、きっと、今後の大きな学びにつながっていくことでしょう。専門ゼミは、自分を成長させていくことができる場なのです。

文学部コミュニケーション学科教授 藤巻光浩

博物館でのフィールドワークの様子
北海道グルメも楽しみました!