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教員紹介

INOUCHI, Kenta

井内 健太 (いのうち けんた)

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職位

准教授

専門分野

中古文学

教育・研究内容の紹介

『源氏物語』を対象に、主に物語と思想との関係について研究してきました。『源氏物語』は、和歌・史実・漢詩文・先行の物語など、種々の素材を取り込んで成立している巨大な物語ですが、儒教・仏教をはじめとする思想からも陰に陽に影響を受け、物語の論理に組み込んでいます。とはいえ、『源氏物語』は仏教説話や道徳の書のようにある特定の思想を説いたものではなく、様々な思想を、物語を織り成す編み目の一つとして柔軟に取り入れながら、『源氏物語』独自の思想を形づくっているように思えます。そのような物語の仕組みを明らかにしたいと考えています。

主要な教育研究成果

『源氏物語』須磨・明石巻の天変(単著)
『国語と国文学』95、2018年2月

『源氏物語』須磨・明石巻で暴風雨や「もののさとし」として描かれる天変を題材に、天変をもたらす主体となる様々な霊威・神威が物語中で果たす役割について考察しました。

主要業績 論文

薫の「世」―大君との物語を中心に―(単著) 『日本文学研究ジャーナル』2021年3月

論文

『源氏物語』花宴の史実と虚構―「探韻」を中心に― 『むらさき』2016年12月

論文

『源氏物語』藤壺の密通における「心の鬼」について 『国語と国文学』2016年8月

学歴

2012年3月 東京大学文学部言語文化学科日本語日本文学専修課程卒業
2015年3月 東京大学大学院人文社会系研究科日本文化研究専攻修士課程修了
2018年3月 東京大学大学院人文社会系研究科日本文化研究専攻博士課程単位取得満期退学

最終取得学位

2021年9月 博士(文学)(東京大学)

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