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教員紹介

NAKAGAWA, Masanori

中川 正紀 (なかがわ まさのり)

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職位

教授

大学院での研究指導分野

アメリカ研究・ラティーノ研究

専門分野

アメリカ研究・ラティーノ研究

教育・研究内容の紹介

今や米国人人口の約17%を占めるまでになっている全米最大のマイノリティ集団、ヒスパニック(ラティーノ)の集団内の比較研究をしています。目下、ロサンゼルス地域在住のエルサルバドル系の政治的アイデンティティについて、米国政治と本国政治に対する参加・関心の度合などを、現地住民へのアンケート調査に基づき、明らかにしようとしています。さらに、ヒスパニック人口の約3分の2を占めるメキシコ系との比較により、ヒスパニック内の民族的多様性を探っています。

主要な教育研究成果

2015年と2016年に、サンフランシスコとロサンゼルス在住のエルサルバドル系を対象者にして、共同研究者のラテンアメリカ研究者とともに、主に祝祭会場と領事館でアンケート調査を行いました。その調査の成果は、2016年から2017年にかけての本学文学部紀要論文にまとめられています。最近は、1970年代以前のエルサルバドルからの移民の半数以上を占めていたとされる移民女性の移民動機と米国での定住過程に注目し、本国側と米国側の歴史的事情と関連付けながら、米国に移住し働くことになった女性はいかなる変化を遂げていくのかについても探ろうとしています。その研究の取っ掛かりになりそうなのが、以下の著書です。
Caroline B. Brettell, Gender and Migration, Polity, 2016.

主要業績 論文

「本国生まれの在米エルサルバドル系二重国籍者に見られるトランスナショナリズムの背景:政治意識・行動、米国国籍取得の理由および『本国への永住帰国の夢』の分析から」『フェリス女学院大学文学部紀要』第52号 2017

著書

『新時代アメリカ社会を知るための60章』(共著)明石紀雄監修 明石書店 2013

コメンテーター

Comments on Dr. Rivas-Rodriguez's "Pinning Down U.S. Latinos: A Complex and Burgeoning Population”(単独)同志社アメリカ研究夏期セミナー(DASSS)2013(於:同志社大学今出川キャンパス)におけるアメリカ人研究者の報告に対するコメンテーター 2013.7

翻訳

マニュエル・G・ゴンサレス『メキシコ系米国人・移民の歴史』 (単独)明石書店 2003

学歴

1986年3月 東京外国語大学外国語学部英米語学科卒業
1989年3月 筑波大学大学院修士課程地域研究研究科(アメリカ研究コース)修了
1991年9月~1992年6月 カリフォルニア大学リバーサイド校社会学部大学院に留学
1994年9月 一橋大学大学院博士後期課程社会学研究科(地域社会専攻)単位取得満期退学

最終取得学位

1989年3月 国際学修士(筑波大学)

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