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教員紹介・ゼミナール

教員紹介

MATSUDA, Hiroshi

松田 浩 (まつだ ひろし)

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職位

教授

大学院での研究指導分野

日本古代文学(上代文学)

専門分野

日本古代文学

教育・研究内容の紹介

古代日本(奈良時代以前)の文献を対象として研究・授業を展開しています。『古事記』や『日本書紀』の神話や伝承、『万葉集』の恋歌や儀礼歌などを、当時の文化に寄り添いながら繙いています。
古代においては、日本・中国はもちろんのこと、東アジア全体の国々が漢字を用い、東アジア漢字文化圏という世界をつくっていました。そうした中で日本の文化・文学の固有性がどのように生まれてきたのかという点に力点を置いて研究をしています。

主要な教育研究成果

「夢の逢瀬と「雖行往」と―万葉集巻十六「恋夫君歌」の表現―」
出 典:『論集上代文学』第34冊(笠間書院)
発 行:2012年7月

古代日本における俗信や信仰的要素を踏まえつつ、東アジア漢字文化圏の中における当時の人々の知のありようや、漢字で日本語を表現する際の特殊性に着目して、『万葉集』巻十六に収載された歌と物語を分析しました。
その結果、これまでの解説書や研究書では正しい訓みが不明だった「恋夫君歌」と呼ばれる歌の中の「雖行往」の文字の訓み方、そこに込められた意味を確定し、歌とそれに付随する物語を一新しました。これによって当時の和歌と漢詩文との関係性の一端が明らかになりました。

主要業績 論文

「県守の虬退治と「妖気」と―『日本書紀』仁徳紀・聖帝伝承の叙述方法と「無為」―」(単著)『日本神話をひらく』フェリス女学院大学 2013.3

論文

「漢字で書かれた歌集―「人麻呂歌集」の書記と「訓み」と―」(単著)『古代文学』古代文学会 2013.3

論文

「歌の書かれた木簡と「万葉集」の書記」(単著)『アナホリッシュ國文學』響文社 2012.12

論文

「夢の逢瀬と「雖行往」と―万葉集巻十六「恋夫君歌」の表現―」(単著)『論集上代文学』笠間書院 2012.7

学歴

1999年3月 慶應義塾大学大学院文学研究科国文学専攻修士課程修了 2006年3月 慶應義塾大学大学院文学研究科国文学専攻博士課程単位取得満期退学

最終取得学位

1999年3月 修士(文学)(慶應義塾大学)

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