国際交流学部

国際交流学科

Department of Global and Intercultural Studies

国境にとらわれない視点・発想を学びグローバル社会で活躍できる力を養う

グローバリゼーションが本格化している今の社会では、世界各地との交流を深め、文化・思想・言語の異なる人々と“共生”することが求められます。しかし現実には、環境・社会問題や民族紛争、経済格差など多くの課題に直面しています。
国際交流学科では世界各国の言語や文化、歴史、経済など、幅広い領域を学べるカリキュラムを提供。語学力はもちろん、多種多様なバックグラウンドを持つ人々と共生するためのコミュニケーション能力や行動力、さらに国際問題にもつながる課題解決力を養います。

01 学びのポイント01 関心のあるテーマを探究できる3つのプログラム

1年次で国際交流に関する基本的な事項を学び、 2 年次からは「国際協力」「文化交流」「人間環境」の 3 つのプログラムのうち、いずれか 1 つを選択。選択したプログラムに置かれた授業科目で学ぶことで、体系的な知識を身につけることができます。また、自分の興味・関心に合わせて他のプログラムの科目を履修することも可能です。

3つのプログラムから学びの分野を選択

  • グローバル社会

    国境を越える問題の解決策を考え、国際協力や社会貢献に必要な力を身につける。

    平和・人権・国際関係・国際経済

  • 国際地域文化

    日本と世界の文化を学び、文化的な観点から国際交流に貢献できる力を養う。

    文学・芸術・思想・歴史

  • SDGs・ライフデザイン

    地域経済の活性化や環境保全のノウハウを知り、他者との共生に貢献する実践力を培う。

    環境・観光・福祉・メディア

02 学びのポイント02 SDGsのゴール達成にもつながる豊富な授業科目

学科開設当初から、途上国への開発援助やジェンダー、地域紛争、環境破壊など、グローバルな課題の研究に取り組んできた国際交流学科。“ For Others”(他者のために)という大学の理念にもある通り、弱い立場の人々に目を向ける学びのあり方は、「誰一人取り残さない」社会の実現を目指す SDGs(Sustainable Development Goals :持続可能な開発目標)と結びつきます。
多様な専門分野の学びに触れ、授業や海外実習などを通じて知識を深めることで、世界で起こっている様々な問題をグローバルな視点から考え行動できる力を養います。

SDGsのゴール達成に繋がる授業

SDGsのゴール 授業テーマ例
ゴール1 貧困をなくそう インドとバングラデシュから学ぶ開発
ゴール5 ジェンダー平等を実現しよう 現代社会におけるジェンダー構造の批判的考察
ゴール6 安全な水とトイレを世界中に 環境問題をめぐる政治・経済・開発
ゴール13 気候変動に具体的な対策を 資源と私たちの生活
ゴール16 平和と公正をすべての人に 武力紛争の原因を考える

03 学びのポイント03 語学学習や留学と組み合わせて、より専門的で深い学修を実現

英語および初習外国語の担当教員が、その国の文化や歴史、経済、芸術などに関する専門科目も担当するため、言語と専門科目の内容とを関連づけた学修が可能。世界に対する興味や関心を引き出しています。専門科目やゼミ、語学学習や留学などの有機的な学びの組み合わせで、国際社会についてより深い知見を得ることができます。

世界各国の語学と専門分野を組み合わせて学べる

語学 専門科目 ゼミ
英語 国際情勢を英語で学ぶ グローバル経済
フランス語 フランスの芸術を学ぶ ヨーロッパ統合
ドイツ語 ドイツのエコ教育を学ぶ ヨーロッパのジェンダー
スペイン語 ラテンアメリカの文化と社会 ラテンアメリカを中心とした文化交流
中国語 中国のポップカルチャーを学ぶ 中国の文化
朝鮮語 朝鮮半島の歴史を学ぶ 韓国の社会福祉

海外実習

バリエーション豊かな留学制度や、国際交流学科独自の海外実習プログラムを用意 。これらのフィールドワークでは、語学の学習だけにとどまらず 、現地での活動・体験を通してより専門的な内容を学ぶことができます。

海外実習プログラム例

  • オーストラリア現地実習
  • 海外エコツーリズム実習
  • 海外環境フィールド実習

留学について

カリキュラム


※このカリキュラム表は本サイト用に編集しています。
※2024年度入学案内から抜粋しています。

学びのデザイン例

国際関係×サスティナビリティ×ジェンダー

フェリスでは、大学理念「For Others」の精神を礎に、SDGs達成に向けた活動を積極的に行っています。SDGsという指標を基に、国際社会と日本の現状を照らし合わせて課題を見つけ出したり、グローバルな問題にチャレンジしたりすることで、実社会で課題解決に向けて行動できる力を養います。
SDGsの進展において「死活的に重要な貢献」と位置づけられているのがジェンダー平等です。国際交流学科の「ジェンダーを考える」の授業では、国連を中心とする国際社会の取り組みを概観することで、ジェンダー平等に関する国際社会のスタンダードを学習。その上で、日本国内の男女参画政策などについて議論・検討を深めていきます。

国際関係×初習外国語

国際交流学科では、初習外国語の担当教員が、その国の文化や歴史、経済、芸術などに関する専門科目も担当。言語という一面からではなく、多面的に国の姿を捉えることで、その国の本質に気づき、国際社会をより深く理解する力が身につきます。

国際関係×観光

国際交流学科では、観光学、エコツーリズム、地域活性化、まちづくりについて国際的な観点から学べる授業科目が充実。例えば「地域ブランドの育て方」の授業では、「地産地消」をキーワードにレストランや観光農園への見学や、世界を舞台に横浜産のフルーツや野菜をプロデュースするグループワークといった実践的な学びを展開しています。
※新型コロナウイルス感染症の拡大状況により、講義の開講状況や内容は異なります。

国際関係×横浜

約160年前、近代日本の開国と開港の舞台になった横浜。海外の物資や外国人の往来が盛んな環境で、外国人居留地や中華街が形成されていき、現在も国内のグローバリゼーションの最先端に位置しています。長年この地と共に歩んできたフェリスで、横浜の魅力や課題を考察し、将来に役立つ幅広い知見を獲得しましょう。

4年間の学びのステップ

国際交流学科のカリキュラムは、4年間を通じて着実に学びを積み上げられるよう設計されています。1年から4年まで、演習授業が必修となっていることも特徴です。1年次前期では、「導入演習」「研究入門」の科目で基礎的なアカデミック・スキルを修得。1年次後期から2年次後期までは「基礎演習」で各専門分野の学びに触れ、知識の幅を広げます。こうした経験を経て、3年次からは「専門演習」で選択したテーマを深く追究。学修の成果を4年次に卒業論文としてまとめます。学生は幅広い分野を段階的に学ぶことで、語学力だけでなく自ら問いを立てる力や、多角的な視点など、課題解決に欠かせない素養を身に付けることができます。

1年次 導入演習研究部門・基礎演習、2年次 基礎演習、3年次 専門演習、4年次 専門演習&卒業論文

ゼミナール一覧

  • 近現代ヨーロッパの服飾文化
  • リーガルマインドを身につける
  • 中国社会の歴史と文化
  • 中国の社会と文化(イマジネーションから翻って考える)
  • フランス政治とEU
  • ラテンアメリカの政治・社会・文化
  • 主に横浜をフィールドとした地域学
  • 日本文化
  • 開発途上国の社会と発展
  • 韓国の社会と文化
  • 日本の経済と経営:歴史と現状
  • 地球環境問題
  • 東アジアの歴史と文化
  • ヨーロッパの歴史と文化
  • 環境教育・ESD がめざす持続可能な社会
  • SDGs時代の国際開発協力と市民社会
  • ドイツ語圏の社会と文化
  • アジアの開発と環境問題
  • キリスト教と文化
  • 現代社会と移民/ラテンアメリカを中心とした文化交流
  • 現代の国際関係を学ぶ
  • 現代社会の社会学
  • 政治と文化、現代思想
  • ジェンダーと法
  • データ分析結果に基づいて主張する
  • グローバル化と政治・経済・社会 ― 日米を中心に

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キャリア

商社・小売(17.9%)、情報関連(13.0%)、金融(12.0%)を中心に幅広い業界に就職しています。

取得可能な資格・免許

  • 中学校教諭一種免許状/社会
  • 高等学校教諭一種免許状/地理歴史
  • 高等学校教諭一種免許状/公民
  • 日本語教員養成講座修了証(専修、主専攻、副専攻)
就職者数184名