大学概要

学長挨拶

学長 秋岡陽
学 長 秋岡 陽
フェリス女学院は、1870(明治3)年、日本初の近代女子教育機関として誕生しました。創設者は、アメリカ人宣教師メアリー・E・キダーです。今から140年以上も前のこと。女性に学校教育は必要ない、と言われるような時代のことでした。そうした時代に、女性の教育・活躍こそ大切であると信じてその歩みを始めたフェリス女学院。それは、時代の先端を切り拓く学校でした。

当時はまだ、キリシタン禁制の高札が掲げられていました。日本人がキリスト教を信じることは禁止されていたのです。そうした時代に、あえて「キリスト教の信仰に基づく女子教育」を建学の精神として謳ったのもフェリス女学院でした。果敢なまでに時代を先取りする学校でした。その精神は今も変わっていません。最も古く、最も新しい学校。その歴史を今も歩み続けています。

フェリス女学院がその歩みのなかで大切にしてきたのは、「For Others」という教育理念です。この言葉は「他者のために」と訳すことができます。大学では近年、さらに「他者と共に」という共生の問題意識も大切にし、現代のさまざまな問題に取り組んできました。環境問題との取組み、多文化共生に向けた地域活動、ボランティア活動、バリアフリー活動、国際ワークキャンプといった活動が、学生たちの手によって積極的に展開されてきました。「For Others」はただのモットーに終わることなく、日々の実践と結びついて息づいています。

フェリス女学院はリベラルな校風・学風を特徴として、「自由」を尊重してきた学校です。しかしこの「自由」は勝手に好きなことをするという意味ではありません。「真理はあなたたちを自由にする」(新約聖書ヨハネによる福音書8章32節)とあるように、真理を追究することによって得られる自由です。貴重な学生時代に、学問を通して自分の一生涯を支えてくれる考え方・見方・信念と出会い、他人の言葉に脅されたり・惑わされたり・命じられることなく、本当に自分の歩くべき道を歩いてゆけるようになる「自由」を手にすること。そうした自由をめざす教育・研究をこれからも続けていきたいと願っています。
秋岡 陽(あきおか よう)学長プロフィール
略歴
1954(昭和29)年 東京都目黒区生まれ
1979(昭和54)年 国際基督教大学教養学部人文科学科卒業
1981(昭和56)年 シカゴ大学大学院人文科学研究科修士課程修了(西洋音楽史専攻)
1982(昭和57)年 株式会社音楽之友社国際出版部入社
1993(平成 5)年 フェリス女学院大学音楽学部専任講師
1996(平成 8)年 フェリス女学院大学音楽学部助教授
2000(平成12)年 フェリス女学院大学大学音楽学部教授
2004(平成16)年〜2007年(平成19)年 学校法人フェリス女学院評議員
2005(平成17)年4月〜2009(平成21)年3月 フェリス女学院大学音楽学部音楽芸術学科主任
2009(平成21)年4月〜現在 学校法人フェリス女学院理事

主な学会並びに公的活動
日本音楽学会、アメリカ音楽学会
横須賀市文化振興審議会委員、横浜みなとみらいホールオルガン委員、日本キリスト教団出版局専門委員

主な著作・論文
著書『自分の歌をさがす−−西洋の音楽と日本の歌』(フェリス・ブックス)
共訳『20世紀の音楽』『ミラー/新音楽史 改訂版』(東海大学出版会)
共編『山田耕筰作品全集 第1巻:管弦楽曲I』(春秋社)
編集・執筆『新訂 標準音楽辞典』『ポケット音楽辞典』『音楽中辞典』『新編 音楽小辞典』(音楽之友社)