この記事の執筆は ”学長”です

卒業・修了おめでとう!

3月20日の学位授与式(卒業式)に先立ち、その前日、3月19日に山手カイパー記念講堂で卒業礼拝が行われました。とても良い礼拝でした。

以前は教員が講壇に立って話をする礼拝でしたが、昨年から変わりました。今は、文学部・国際交流学部・音楽学部それぞれ1名ずつ、卒業を控えた4年生が壇上で話をしてくれます。4年間の大学生活を振り返り、そこで取り組んできたこと、これからの課題や決意について話してくれました。とても立派なスピーチに感銘を受けました。

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今年の卒業生のなかには、震災の年に入学した人が大勢います。震災の直後、入学式もなくスタートした大学生活。震災前の、高校時代に思い描いていたのとは全く異なる新生活が始まりました。なかには、地元の高校の友達が、震災の影響で大学進学を断念した、という人もいました。しかし自分は大学に通うことになった。そこで自分は何をするのか。何を学べばいいのか。それを問いながらのスタートでした。

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お話をしてくれたある学生さんは、学科の友だちと問題意識を共有しながら講演会を企画した体験談を語ってくれました。また別の学生さんは、自分が取り組んできたフェアトレードの活動について報告してくれました。身近な活動から世界につながる経験の話です。また、インド・ケララ州での国際ワークキャンプに参加した学生さんは、人と人とのつながりの大切さを確認したことについて話すなかで、何があっても「No problem」といって神様を信じて生きるインドの人たちから学んだことについても報告してくれました。

そして何より印象的だったのは、スピーチをしてくださった全員が「For Others」に言及していたことです。スクール・モットーがここまで浸透し、さらにそれが口先で唱えられるだけでなく、実際の行動と結びついている学校は、そうあるものではありません。「フェリスの力」ってこれだ、と思いました。

礼拝のなかで、聖書の「山上の説教」から「地の塩、世の光」についての一節を読んでくれた学生さんがいました。地にあって塩の働きをなし、世にあって光として周囲を照らす。さて、そんな働きができるようになれただろうか。そんな人間に自分は育っただろうか。そんな問いかけの時でもありました。

しかし卒業礼拝での学生のみなさんの報告をききながら、またその報告を真剣に聞く全卒業生の姿を見ながら、一人ひとりがすでに「地の塩、世の光」としての歩みを始めていることを確信しました。これまでフェリス女学院大学で学んできたみなさんは、すでに地の塩であり、世の光である、と確信をもって言うことができます。これから何がおこっても、どんな問題に取り組むことになっても、そのために必要な智慧は授業やさまざまな課外活動をとおして身につけてきた。自信をもって歩み出してみましょう。

卒業・修了おめでとう。これから歩む道のりが、健康に恵まれ、実り豊かなものとなることを祈っています。

学長 秋岡 陽