この記事の執筆は ”企画・広報課”です

パームオイルresearchプロジェクトの取り組み―フェリスチャレンジ制度活動報告

フェリス女学院大学には、学生が自由な発想で企画する様々な取り組みを大学が支援する「フェリスチャレンジ制度」があります。2018年度は「パームオイルresearchプロジェクト」が採択され、活発な活動を行いました。

「パームオイルresearchプロジェクト」は、パームオイルをめぐる問題について研究・啓発活動を行う学生主体のプロジェクトです。2018年2月に「海外エコツーリズム実習」の授業でインドネシアを訪れ、パームオイルにかかわる問題を知り、問題の改善に取り組もうと、プロジェクトを学生6名で立ち上げました。

パームオイルresearchプロジェクトの立ち上げメンバー

パームオイルとは、アブラヤシというヤシの木から採れる植物油脂です。食品・石鹸や化粧品、燃料などにも幅広く使用されています。パームオイルは主にインドネシア・マレーシアで生産されていますが、生産のために広大な敷地を必要とし、アブラヤシ農園の開発による自然破壊が急速に進んでいます。さらにアブラヤシ農園で働く人々は過酷な労働条件のもと、低賃金で働かされているという現状があります。このような状況を少しでも改善することはできないかと、プロジェクトでは次のような活動を行いました。

具体的にまず取り組んだのは、RSPO認証パームオイル(環境・社会に配慮して生産されたと認証を受けたもの)石鹸を学内に設置することです。プロジェクトの学生が実際に使ってみて、品質がよいと判断した石鹸を大学内の複数のトイレに置きました。学生アンケートでは、9割近くの回答者から「また使用したい」との結果が得られています。

学内に設置した認証パームオイル石鹸

次に取り組んだのは、学生食堂のパームオイルフリーメニューの考案です。
メニューはパームオイルの生産国・インドネシアの郷土料理のナシゴレンに決定し、材料にパームオイルを使用しないよう、学生食堂のスタッフと相談し、協力してもらいました。
料理は大変好評で、パームオイルを使用しなくても美味しいナシゴレンができることが分かったと同時に、この問題の存在を広く知らせるよいきっかけになりました。

学食コラボメニュー(ナシゴレン)

さらにこのプロジェクトの活動を多くの方に知っていただくため、パームオイル問題についての説明と活動内容をまとめた冊子も作成しました。

フェリスチャレンジ制度の活動として、2018年度末にプロジェクトは終了してしまいましたが、2019年度は教員がテーマを考えて呼びかけ、関心を持った学生が所属学科に関係なく応募する「フェリス・フレンドリーグループ」という制度で再スタートしました。プロジェクト名は「Ferris S・T・E・P」とし、”SDGsのために私たちフェリス生が出来ること”をテーマに現在8名で活動しています。

今後は認証パームオイル、パームオイルフリー製品の存在をより多くの人に知ってもらうこと、また自分たちの活動を紹介する小冊子を現地の人にも読んでもらうため、インドネシア語への翻訳を予定しています。