この記事の執筆は ”共通教育”です

2020年度前期プロジェクト演習「フェリス女学院150周年記念プロジェクト」

本プロジェクト演習では、女性が活躍する社会を目指したフェリスの150年の、過去・現在・未来をつなぐプロジェクトの企画・発信を目的としました。学院の150周年記念映像作品の制作、山手地区ゆかりの企業と協働で記念グッズの商品化企画など、皆様の心と学院の記憶に残るプロジェクトを目指しました。

2020年、フェリス女学院は創立150周年を祝う予定でした。しかし新型コロナウィルス感染症により世の中は変わり、記念式典は中止、大学の授業はすべて遠隔授業となりました。150周年記念事業と関連づいていたこのプロジェクト演習も目標を失いかけましたが、学生たちは映像作品と記念グッズの商品化企画という課題を解決するため、チームを組んで取り組みました。
課題遂行の過程で最も困難だったのは、学生たちと一度も会えなかったことと、学生たちと予定していた山手キャンパス・学院資料室や中高への訪問、フェリスゆかりの山手・元町地区や横浜歴史地区の散策などが一切できなかったことです。歴史を肌で感じることなく成果を生み出さなくてはいけませんでした。

『フェリス女学院110年小史』をテキストとし、150年までの40年間を調べ、キーワードを考え、BGMは145周年記念で作った校歌のCDを使用。歴史的写真は学院資料室から、大学の写真は企画・広報課、入試課からご提供いただき、ナレーションを入れ、最後に荒井学長からメッセージをいただき、パワーポイントのスライドショーとして作品を作りました。「フェリス150年の歩み」という作品です。

スライドショーのタイトル
社会で活躍した卒業生

150年はむろん中高に由来する歴史ですが、大学の存在価値も増しています。山手を知らない大学生8人が中心となってフェリスの歴史の過去・現在・未来を、「いま」の感性で表現した映像作品です。フェリス伝統の女子教育の未来を語ってくださった荒井学長が、学生たちが思いを込めた「歩み」の最後を飾ってくださいました。この作品は登校できない難しさの中で、皆様からの暖かいご協力で完成することができた成果物です。

COVID-19の前と後のキャンパスの様子と本演習のZoom授業
荒井学長のメッセージ

記念グッズ企画のチームは、「古くて新しい」フェリスの女子教育の伝統をキーワードに、フェリスゆかりの元町商店街の伝統ある人気企業あるいは新しい企業とのコラボ商品の企画を、課題解決の糸口としました。グッズ企画チーム7人が4つのチームに分かれて企業とのコラボ企画を計画しましたが、企画会議まで進められたのはそのうちの2社でした。

ディアラへの化粧品企画プレゼンより
ディアラの商品開発部長より商品化の説明

ひとつは常に新しい挑戦を続け全国の卒業生にも人気の企業であるキタムラとの革製品コラボ企画。もうひとつは新しい横浜ブランドとして横浜市長賞を獲得した100%天然由来の化粧品企業である横濱馬油商店(株)ディアラとの化粧品コラボ企画です。
最後の授業で、それぞれの企業から商品開発担当者の方がZoom授業に参加くださり、学生のプレゼンを聞いて実際と同じように企画の評価をしてくださいました。学生にとっては何よりの経験となりました。どちらの企業様も学生企画の商品化に興味を示され、今後、商品化への展開に道が開かれました。

キタムラへの周年記念グッズ企画プレゼンの様子
キタムラの商品開発チームよりコメントをいただく様子

新型コロナウィルス感染症ですべてストップかと悩んだこの授業ですが、結果的には映像作品の完成と、2社の企業から担当者が授業に加わっての企画会議、という大きな成果物を残すことができました。一度も互いに会ったことのない学生同士が、言葉をかけあうこともできない状態から、目標達成のためにラインで連絡を取り合い、Zoom会議を開き、最後はチーム一丸となって目標を達成したことは、そのこと自体が大きな成果であり大きな感動でした。

この経験は2020年の思い出とともに、履修学生それぞれの宝物になることでしょう。
みんな、よく頑張りました!

音楽学部音楽芸術学科教授 立神 粧子