この記事の執筆は ”国際交流学部”です

国際交流学会秋季講演会を開催しました

国際交流学会では、フェリス女学院150周年記念と学会講演会とのコラボとして2020年度秋季講演会を11月24日の3・4限に開催しました。今年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響によりオンラインでの講演会実施となりましたが、3限・4限ともに約200名の学生が参加し、講演会後には質問も多く出され、大盛況となりました。

講演会の様子

今回は、亜細亜大学国際関係学部教授であり、国連の女性差別撤廃委員会で委員を務めていらっしゃる秋月弘子先生を講師にお迎えしました。秋月先生は、女性差別撤廃の分野で国際的にご活躍されています。講演会では「誰一人取り残されない世界を目指して」をテーマとし、3限では国連の人権保障システムについて、4限では女性差別撤廃条約と女性差別撤廃委員会の役割についてお話していただきました。

講演会のはじめでは、国連が人権の分野でどのようなことをしているのかを説明してくださった後、実際に女性差別撤廃委員会で活動されている中での専門的な話を交えてジェンダー平等についてお話してくださいました。フェリスは女子大であることから、普段の大学生活では直接的に女性差別を感じる機会はあまりありません。秋月先生がお話ししてくださった女性差別の現状は、私たちにとって目を背けがちな問題でありましたが、これから社会に出るうえでは身近となりうる問題であり、一人の女性として未来を生き抜くための非常に大切なお話でした。

終盤では、SDGs17の目標にあるジェンダー平等について触れられ、「誰一人取り残されない世界を実現するにはどのようにすればいいのか?」について秋月先生のお考えを話してくださいました。ジェンダー格差を是正するためには、両性を同じように平等に扱うことが必要だという考え方が一般的ですが、それが本当に男女平等の本質に繋がるのか。秋月先生はそれに対して、結果的な平等を考えることが必要であり、そのためには現時点での男女間の差がなくなるような優遇措置を取ることが必要だとおっしゃっていました。実質的なジェンダー平等の実現をすることが誰一人取り残されない世界を目指すための一歩に繋がるということ、これこそが私たち女性がこれから考えていくべきことであると認識することができました。

今回の講演会で、秋月先生の「一人でも多くの人にジェンダー平等について考えて欲しい」という熱い思いを受け取ることができました。多くの学生がジェンダーについて自分の問題として考える貴重な時間になったと感じました。

秋月先生と学会メンバーによる打合せの様子