バリアフリー通信 vol.13

2015年度バリフリ活動紹介②

新入生のみなさまご入学おめでとうございます!フェリス女学院大学で充実した4年間を過ごしてくださいね。

私たちバリアフリー推進室(通称:バリフリ)のスタッフは、病気やケガなども含めて、障がいをもつ学生と、障がいをもたない学生が平等に学生生活を送れるように、ノートテイクや移動補助などのサポートを行っています。 また、この「バリフリ通信」を通し、バリフリの活動内容などの情報発信を行っています。
バリフリの活動に興味のある方は、バリアフリー推進室までお越しください。

また、学生生活や授業などで困難を感じている方もぜひ相談していただけたらと思います。

それでは昨年度のバリフリ活動紹介後半編をご紹介します。前半編はvol.12をご覧ください。

12月16日(水)、クリスマス礼拝にてスクリーンテイクを行いました。

バリアフリー推進室ではクリスマス礼拝に向けて、11月から週3回テイク練習をしてきました。そのうち火曜日と木曜日は、本番に近い形に慣れるために宗教センターや登壇者の方々のご協力で、昼休みのチャペルサービスでスクリーンテイクを行いました。この練習を通して発言者ごとの話し方の違いや、要点のつかみ方の難しさを私は実感しました。

12月のクリスマス礼拝からバリアフリー推進室は1年生、2年生テイカーを中心とした新体制になり、私は初めてテイカーを担当することになりました。礼拝当日を振り返ると「他のテイカ―にタイピングが追いつかない」、「誤字が多い」等々、私個人の技術不足を感じる場面がありました。その一方で、先輩方や同期のテイカーと助け合い、上手くチームワークが働いたテイクだったと思います。クリスマス礼拝でのスクリーンテイクを通して得たものを、今後の活動につなげていきたいです。

(文:小川 南)


テイク終了後に記念撮影!お疲れさまでした!

昨年の12月19日(土)、20日(日)の二日間にわたって第11回日本聴覚障害学生高等教育支援シンポジウムが福岡県春日市にて開催されました。これは、全国で連携している大学や機関の協力によって全国の聴覚障害学生への支援を行うこと目的として2004年に発足したPEPNet-Japanによって開かれたものです。

シンポジウムの2日目、私はPCノートテイクの分科会に参加しました。PCノートテイクとは、音声を文字にしてパソコンなどの画面に打ち出すことで、聴覚障害を持つ人に周囲で話されている言葉や音を伝える支援方法のことです。このような音声の文字化によって支援を行う人のことをノートテイカーと呼んだりもします。分科会は、実際に行われた講義でノートテイクされた文章と教授が話した内容とを見比べることから始まりました。この結果、よりよいノートテイクを行うために有益な意見を多く得ることができました。この分科会には支援を行う人だけでなく、実際に支援を受けたことのある聴覚障害学生や、聴覚障害のある学生に向けて授業を行ったことのある教員も参加していたため、支援を受ける側だからこそ感じるノートテイクの問題点や、教える立場の人の意見も知ることができ、大変勉強になりました。今後はこの分科会で得た知識や経験を活かし、より丁寧で正確なノートテイクを行っていきたいと思います。

また、このシンポジウムでは、障害者差別解消法についての説明がありました。これは今年の4月から施行されたもので、障害の有無によって生じる差別の解消を目的として制定されたものです。この法律の施行に伴い、障害をもつ人への差別的取り扱いの禁止と聴覚障害学生に対して、全国の私立大学は出来得る限りの配慮をすることの努力義務が求められることになりました。法律は難しい文章で書かれていましたが、具体的な例を交えた説明を聞くことにより自分なりに理解することができました。これからよりよい支援を行っていくために微力ながら私も努力していきたいと思います。

(文:島崎 結衣)



私はバリアフリー推進室に入ってみたものの、本格的に情報保障をしたことがなく、今回のシンポジウムは勉強を兼ねていました。

シンポジウムで特に印象的だったのは手話です。開会式が始まる直前、少しずつ話し声が静まっていく中、あちらこちらで手話が飛び交っていました。それは音を持っていないのにも関わらず大きな存在感がありました。あとで気付いたことですが、手話を扱う人は表情で会話していました。手で形や指文字を作りながら、嬉しい、悲しい、困る、などその手話にどんな意味があるのかを顔でも表しており、故に音が無くてもにぎやかに感じたのでしょう。私も覚えたての手話を使って何度か会話をしてみましたが、これが中々読み取れず苦戦。しかし相手は皆一様に伝えようと何度も何度も同じ手話を繰り返してくれました。相手に伝わるように、大きくゆっくりと。シンポジウムで出会った方に「手話を小さくしてしまったら伝わらない。相手に見えやすいように考えることが必要だ。」と教わりました。手話とは思いやりの言葉なのかもしれません。 シンポジウムに参加して、今まで勉強してきた手話は日本中で会話できる“手段”なのだと気づきました。そしてもっと手話を勉強して手話を扱う人々ともっと会話したい。そう思う大きなきっかけになりました。

一方で日ごろ街中を歩いていても、めったに手話と出会わないことを寂しく思います。駅やデパートのサービスカウンターでは筆談器具が設置されていたりしますが、「手話できます」という看板は見たことがありません。 かくいう私も福岡のシンポジウムから帰って以後まったくと言っていいほど手話を使う機会がなく、日に日に単語を忘れていく自分に焦りすら感じています。「言葉とは使わなければ忘れ行くもの。」これはどんな言語にも言えることです。使う人がいなければ言語は消えてしまいます。近年はスマホアプリの普及に伴い、筆談に近い形での情報保障が容易になってきました。確かに文字を伝えられれば正確に情報が伝わるため便利です。しかし手話は情報保障以上に人の『気持ち』を伝えます。前述のように顔全体を使う手話は喜怒哀楽も言葉に乗せています。これは文字ありきのやり方だけでは補いきれない点です。筆談と手話どちらか一方を優先するのではなく、どちらも素晴らしい利点のあるツールとしてこれからも普及させていくべきだと私は考えています。

(文:藏田 香織)



シンポジウム終了後、
福岡空港にてお疲れさま会!

とても濃い2日間でした!

2月25日(木)、バリアフリー推進室設立時の先輩がバリフリに来て「手書きノートテイク」を教えてくださいました。

ノートテイクは、私たちが行う情報保障の内のひとつの手段です。情報保障とは、「全ての人が同質・同量の情報を得てその場に参加できるようにすること」が基本です。テレビの字幕放送なども情報保障の一つです。

私たちが普段行っている「パソコンテイク」は、パソコンを使用して音を文字に起こします。けれども、今回教わったのは、音を紙とペンを使用して文字に起こす「手書きノートテイク」という作業なのです。 これが、難しいのです。
パソコンテイクと手書きノートテイクでは文字に起こせる分量が異なります。パソコンテイクと比べ、手書きノートテイクでは文字に起こせる数が格段に少ないです。
また、私たちはデジタル化した社会で暮らしているため文字をペンで書く機会が減っています。そのため漢字がすぐ出てこないのです。漢字の書き取りの勉強をしなければ、と思った瞬間でした。

今はパソコンテイクをする機会が多く、手書きノートテイクをする機会がまったくありません。しかし、いつ、どんな時に必要になるのか分からないのでこれから練習をしていきたいと思います。

(文:E.S)



初めての手書きテイクに挑戦中!

3月9日(水)に『第2回フェリス女学院大学&鶴見大学 連係入力合同練習および情報収集保障活動情報交換会』が行われました。

フェリスが有線でノートテイクをするのに対し、鶴見大学は無線LANを使っていました。交換会が行われた教室では、鶴見大学の皆さんは一か所にまとまらず、散らばってパソコンに向かっていました。無線LANを使うことでノートテイクができる場所が広がるというお話を聞き、印象深かったです。交換会中は鶴見大学の皆さんがお話しされる言葉を打ち、スクリーンに映していました。合同でノートテイクを行った際、鶴見大学の皆さんはテイクが早く、技術の高さを見ることができ、よい刺激になりました。

点字学習支援システム「点字といっしょ!」を使った点字学習では、アカウントを作り、スマートフォン内で点字学習をしました。出題されるクイズに答えていく形式なので、初心者でも継続的に点字を勉強できるのではないかと思いました。その他、總持寺諸堂拝観や精進料理をいただき、とても濃厚な一日でした。この情報交換会を経て、私も正確な情報保障ができるように、努力をしていきたいです。

(文:池 茉莉)



無線LANでの連携テイク練習中!

總持寺拝観後、精進料理を頂きました!


鶴見大学のみなさん、ありがとうございました。
今後もどうぞよろしくお願いいたします!!

2016年度も様々な活動を行う予定です。自分のできる範囲で、身近なところから変えていくキャンパスのバリアフリー推進にぜひご参加ください。2号館2階のバリアフリー推進室でいつでもお待ちしています♪

フェリス女学院大学 バリアフリー推進室
〒245-8650 横浜市泉区緑園4-5-3
TEL:045-812-8315  FAX:045-812-8467  e-mail:barrierfree
場所:緑園キャンパスCLA棟2階
開室時間:平日 9:00~18:00