バリアフリー通信 vol.14

バリアフリーな大学を目指して

みなさんこんにちは。2016年度が始まりあっという間に8月も終わろうとしています。
今年度のバリフリは、新たな取組みをたくさん行っています。今回は2016年度前半の活動を少しだけ紹介します。

ぜひご覧ください!

フェリス女学院大学では今年度前期に総合課題科目(全学生が履修できる共通科目)で、国際交流学部和田教授が担当する「他者との共生:For Others~パラリンピックから見える他者~」という授業を開講しています。パラリンピック選手や東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の方々、義肢装具士などのゲストスピーカーによるコラボレート授業です。

4月22日(金)バリアフリー推進室学生スタッフは、和田教授からの依頼により、ゲストスピーカーをお招きするにあたって、事前に教室のドアや段差、広さ、多目的トイレの場所などを実際に車イスに乗って確認しました。これまでのバリフリの活動は、支援対象が学生であり、障がいのある学生が他の学生と同じように授業を受けたり、学生生活を送れるようキャンパスのバリアフリー化について考えてきました。今回のように、先生、ゲストスピーカーの方がバリアなく授業を進められるように整備するのは初めての経験で、いつもとは異なる視点での気づきが数多くありました。

例えば、教室によっては教卓に段差があるところもあります。そのため前列の机を端に寄せ車イスのゲストスピーカーの方が話しながら動き回れるように整備したり、ふだん、学生は使用しない講師控室の部屋へは車イスでも入れるかなどの調査もしました。また、実際に授業にも参加しました。

2016年はリオ・デ・ジャネイロでオリンピック・パラリンピックが開催されます。2020年には東京での開催が決まりました。パラリンピックとは障がい者スポーツのオリンピックのことで、1948年ロンドンオリンピックの開会式と同日に病院で行われたストークマンデビル競技会が起源とされています。語源はParaplegia(下半身マヒ)+Olympicとされていましたが、その後Parallel(平行)+Olympic「もう一つのオリンピック」と解釈されるようになりました。選手は聴覚障がいを除く身体障がい者と一部の知的障がい者が対象となります。パラリンピックも少しずつメディアで取り上げられるようになりましたが、まだまだオリンピックと同等ではないのも事実です。今回バリフリは、パラリンピック・スポーツという視点から、「障がい」「バリアフリー」を考える機会をいただきました。

私たちは障がいという言葉を聞いたり、障がいのある人を目の前にするとつい身構えてしまいます。どう接したらいいのだろうか、触れていいものなのか、などと考えてしまいます。しかし、それは相手を「障がいのある人」として見ているからではないでしょうか。障がいのある人の前に「ひとりの人」として接していくこと、それがバリアフリーへの一歩だと感じます。これは本学の教育理念であるFor Othersにもつながってきます。9月に開幕するパラリンピックでは、一人ひとりの選手がどんな物語を描き、どんな挑戦をしていくのか、選手たちの輝く姿とその裏にある環境や背景がどのようなものか、様々な視点を持ちながら応援していきたいと思います。

5月20日(金)山手キャンパスにてバリアフリー調査を行いました。この調査は、車椅子での移動ルート、エレベーター設置場所、段差等で危険な箇所など、ふだんあまり気にすることのない部分を中心に、学生スタッフ5名で行いました。

調査では、車椅子に実際に乗り、通行が可能か確認したり、通れない部分はメジャーで段差や幅を計測しました。また、階段の上り下りや坂道の移動がとても大変な場所もあり、実際に車椅子に乗ってみて体験することで、これまで気づかなかった部分に気づくことができました。



実際に車イスに乗って調査!

段差やドアの幅を計測しています

山手の図書館では、資料探しに使うパソコンは、車椅子に乗ったままでも使用することができるため、不自由はないと思います。車椅子では通れない部分もありましたが、資料を探す際には職員の方がサポートしてくれるということが確認できました。 調査後に改善策を全員で考えました。例えば、段差が高く、車椅子でどうしても通れない部分は、簡易式のスロープを用いることによって改善する等、少しの工夫で改善できる部分もあると思います。 山手キャンパスは、立地上の問題が多数あり、私達だけですぐに解決できないという現状もありますが、少しでも快適にそして安全に移動できるよう、今回の調査が学内のバリアフリー化につながればと思います。現状維持ではなく、よりよいものを目指して、これからも活動していきたいと思います。

(文:川上 真生)




調査終了後に山手のカフェにて

この夏も様々な活動を行う予定です。初の試みもいくつかあります!
次回のバリフリ通信vol.15もお楽しみに!

フェリス女学院大学 バリアフリー推進室
〒245-8650 横浜市泉区緑園4-5-3
TEL:045-812-8315  FAX:045-812-8467  e-mail:barrierfree
場所:緑園キャンパスCLA棟2階
開室時間:平日 9:00~18:00