バリアフリー通信 vol.20

「バリフリ今年の夏も頑張りました!」

みなさん、こんにちは!バリフリ通信も今回で20回目となりました。記念すべき20回目は2017年度の夏休みの活動を紹介します。今年の夏も暑い中、たくさんの活動を行い、たくさんの得るものがありました。

ぜひご覧ください!

私たちは、8月5日に開発教育協会DEAR主催の「第35回開発教育全国研究集会」で、パソコンテイクによる情報保障を行ないました。昨年の経験を生かし、約1ヶ月前からの練習では、発話者のタイミングとほぼ同時に文字が表示されるようにスピード(短文)を意識したり、テイクを行うペアとの連携を強化させるために本番と近い環境を想定し、登壇者の動画サイトを使った練習などをして取り組んできました。

当日は、聴覚障がいの方が一人とその他大勢の方が会場にいました。皆さんパソコンテイクは見慣れないものだったようで、発話者も私たちとうまく連携できるようゆっくり話してくれるなど工夫をしてくださいましたが、なかなか厳しい面もありました。途中で話す速度が早くなってしまったり、私たちも誤字脱字が目立ち、訂正するのがやっとの事でなかなか綺麗な文章を表示できなかったりしました。聴覚障がいの方にテイクの感想をお聞きしたのですが、「前回よりは改善されたがまだまだ文字の出るタイミングが遅く、周りと時差を感じてしまうので話の流れに付いていけない」と話してくださいました。私たちの課題は、無駄な動きをせず連携を強化していくことだと思います。さらには、情報保障の存在や聴覚障がいの方に寄り添った配慮を、テイクを行う側だけでなく、より多くの方に知っていただくことが大切だと思いました。そのため、フェリスには現在テイクを必要としている学生は在学していませんが、キリスト教講演会や式典があれば活動の場を設けさせていただいているので、テイクの役割・意味を含めた周知活動ができたらいいと考えました。また、今回のように聴覚障がいの方から実際に感想を聞くことはとても貴重なことなので、行なっている側からはわからない、客観的な意見が本当の情報保障の意味に繋がってくることから、フェリス生にもテイクを見たアンケートが取れたらいいなと考えることもできました。今後もより向上していけるよう頑張っていきたいと思います。

(文:鈴木 珠友)

休憩中の笑顔の一コマ。本番が始まると表情も切り替わります。

8月25日に手話交流会が開催されました。バリアフリー推進室では週に1回「ランチタイム手話勉強会」が行なわれています。4月からこの勉強会に参加している私にとって、「手話交流会」は初の実践の場となりました。交流会はフェリス女学院大学の食堂で横浜市役所の手話サークルの方と他大学の学生合計19名で行ないました。

交流会はまず1グループ4人に分かれて手話と筆談で自己紹介をしました。つぎに「サイレントゲーム」をしました。このゲームは2人1組になり、一方が出題者もう一方が回答者となって行います。回答者の手元には色や形の違う積み木やオモチャの車があり、出題者の手元にはそれらが並べてあるお題となる図があります。ゲームのルールは1つ。言葉を発することと手話を使用することはNG。出題者はジェスチャーだけでお題の図を回答者に正確に伝えなくてはいけません。そして回答者はそのジェスチャーだけで、図の通りに完成させます。このゲーム、一見簡単そうですが実際にやると本当に難しいです!答え合わせの時間になるとチームによって歓喜や驚嘆の声が上がり、盛り上がりました。子どもから大人まで楽しめる面白いゲームなのでまた機会があればやりたいです。最後はご飯を食べながらみんなで自由に楽しくお話しをしました。

この交流会を終えて、もっと手話を勉強したい!と強く思いました。自己紹介が伝わった時、覚えたての手話が伝わった時は嬉しかったです。しかし、まだ分からない、知らない手話が多いので、もどかしい思いもしました。「手話はコミュニケーション手段であり独立した言語である。」とよく耳にしますがそれを今回実感しました。手話は語学と同じように一朝一夕では覚えられないため、繰り返し長く続ける必要があり、覚えるだけでなくそれを使うことも大切なのだと思いました。これからバリフリスタッフとして活動していく上で、良い経験ができました。参加してくださった皆様、交流会を指揮してくださった市役所の手話サークルの方々、ありがとうございました!

(文:林垣 菜美)


サイレントゲーム中。身振り手振りで必死に伝えようとしています。


19名みんなで乾杯!


多くの方にご参加いただきありがとうございました!


9月11日・12日の2日間、私たちフェリスのバリアフリー推進室の学生スタッフ6名と鶴見大学情報バリアフリー推進会の学生10名で、三浦海岸にあるマホロバマインズにて合同合宿を行いました。

1日目はお互いの活動紹介とパソコンテイク練習、フェリスからコミュニケーション支援・会話の見える化アプリUDトークの紹介をしました。パソコンテイク練習では、鶴見大学のテイク方法と私たちの方法の相違点を見つけ、他の選択肢があること、効率的にパソコンテイクを行う方法を考え直すいい機会になり、新しい発見が多々ありました。例えば、交代の際にフェリスの場合はタイムを計って知らせるタイムキーパーがいるのに対し、鶴見大学の場合はパソコンでタイマーを設定し、赤くチカチカと光るのを目印に交代していること。またフェリスは話者の言葉をなるべく全てをテイクするのに対し、鶴見大学は要約し必要な情報をテイクしていることです。これらはそれぞれの大学の伝統だったり、やり易い方法だったりするのでどちらが正しいとは言えませんが、今回自分たちのパソコンテイクを客観視することで改善点などが見えたと思います。UDトークの紹介では今年度からフェリスに導入した、音声認識技術を使うことにより、リアルタイムで字幕を作成できるアプリであること、プロジェクターに映し出すことができるため講演会などでも使える点などを発表し、実際に鶴見大学の学生にも利用していただきました。他の言語でも使える点や健常者にとっても便利な点に鶴見大学の学生たちも驚きの声を上げていました。

2日目は鶴見大学側からデジタル版バリアフリーマップ作成ワークショップをしていただきました。Googleマップを使って任意の場所にマーカーを打ち、場所と場所を線で結ぶということを体験しました。また、その応用として最寄駅から緑園キャンパスや山手キャンパスまでの健常者経路と車椅子利用者経路を色分けして線で結んだり、それぞれの場所にリンクを貼るということもやってみました。バリアフリー推進室では配布用の大学案内のマップを作成することもあるので、今回のワークショップで学んだことを今後最大限に活用していきたいと思います。今回の合宿は私たちにとって新しい知識を得る大変有意義な時間であり、また楽しい体験でもありました。

(文:R.O)


お互いの大学の活動紹介中。参加者全員真剣な表情です。


鶴見大学のみなさんと集合写真


夕飯も豪華!三浦ならではの食事でした!


緑園キャンパスのバリアフリーマップが完成しました!バリアフリーマップはフェリス女学院大学緑園キャンパスの各建物のドア幅や種類など、車イスで移動する際に必要な情報や、AEDと多目的トイレ、保健室の位置などを示したマップです。エレベーターやAEDなどはカラーイラスト化してわかりやすく表示しています。

特に力を入れたところはエレベーターや教室のドア幅の表示方法です。車イスで通ることのできる幅(約90cm)を青、幅が狭いところ(約80cm)を赤と設定し、マップに色をつけて示しています。手続きや履修相談などで利用することの多い総務課や学生課、教務課がある1号館、今年改装されたCLA棟の国際交流ラウンジや国際センター資料コーナー、丸善がある4号館、音楽学部の授業が行われる5号館など各建物のエレベーターやドアにそれぞれの色がついています。他にもグリーンホールがある8号館、キダ―ホールや図書館、グラウンドなど緑園キャンパスにある建物の各階のエレベーターやドアにも色分けをしています。ドア幅の測定は夏季休暇中にバリアフリー推進室の学生スタッフが実際に車イスで緑園キャンパスを移動し、ひとつひとつのエレベーターやドアを測定しました!集めた情報を学生スタッフがパソコンを使い打ち込み、マップの編集をしています。車イスで移動する際の参考になるように、スロープの位置や各建物で異なるドアやエレベーターの幅と、教室のドアはドアノブ付きであるかスライド式であるか明記しております。

マップはCLA棟2階バリアフリー推進室の前に設置予定です。昨年完成した山手キャンパスのバリアフリーマップもございますので、ぜひご利用ください。(配布は学内のみです。ご入用の方はお問い合わせください。)緑園都市の豊かな自然に囲まれたキャンパスとチャペル、校内に咲く鮮やかなアンネのバラを掲載した表紙にも注目です!

(文:池 茉莉)


メジャーでエレベーターの幅を計測しています。


夏の暑い中、キャンパスを車イスで周りました。


完成したバリアフリーマップの表紙です!


いかがでしたでしょうか?2017年度も残り半分、これからもバリフリの活動は続いていきます。今後もバリフリをどうぞよろしくお願いいたします!

フェリス女学院大学 バリアフリー推進室
〒245-8650 横浜市泉区緑園4-5-3
TEL:045-812-8315  FAX:045-812-8467  e-mail:barrierfree
場所:緑園キャンパスCLA棟2階
開室時間:平日 9:00~18:00