バリアフリー通信 vol.21

「2017年度後期の活動報告」

みなさん、こんにちは!暑かった夏も終わり、寒い日々が続いています。バリフリはこの秋から冬にかけて様々な活動を行いました。毎年クリスマスの時期になると、バリフリの3年生メンバーは引退し、世代交代をします。今年もこの世代交代の時期がやってきました。頼りになる先輩がいなくなってしまう寂しさと、初々しかった後輩がいつの間にか成長していることに喜びを感じる季節です。そんなバリフリメンバーの2017年度後期の活動報告をぜひご覧ください!

10月28日、29日に札幌学院大学にて開催された第13回日本聴覚障害学生高等教育支援シンポジウムに参加しました。このシンポジウムを通して感じたことは大きく3つあります。
1つ目は支援を必要とする学生が多いことです。他大学の取組みを聞き、同年代にこれほど支援を必要としている人がいることを知りました。またサポートするスタッフも多く、フェリスと同規模の大学でもたくさんのサポートスタッフがいることに驚きました。充実した支援を行うためには、支援をする側の学生の確保や養成が必要だと感じました。

2つ目は、手話通訳とパソコンテイクについてです。今回のシンポジウムで初めてプロの手話通訳とパソコンテイクを見ました。手話を使う方は表情がとても豊かだなと感じました。またパソコンテイクの素早さと正確さに驚きました。話している内容とほとんどずれることなく表示されていて、私はまだまだスピードも正確さも足りないなと改めて感じました。実践事例コンテストで発表していた大学では、タイピングコンテストのようなものを実施していて、楽しみながら個人のスキルアップを目指しているというお話を聞き、そのような取り組みは面白いなと思いました。私は大学に入学するまではほとんどパソコンを使用したことがなく、いつもテイク練習のあと、うまくできなかったと申し訳なさを感じてしまうため、まずは自宅で個人練習をきちんとしてこうと改めて思いました。そしてもう一つ、今回、聴導犬を初めてみました。盲導犬は何度か街中で見たことがありますが、聴導犬は初めてでした。日本聴導犬協会のホームページによると2016年3月の時点で日本の聴導犬は65頭前後のようでまだまだ数が少ないようです。そのような貴重な聴導犬を見ることができて嬉しかったです。

最後に私が特に印象に残っていることは、分科会での「平等は公平・公正とイコールではない」というお話でした。支援はそれぞれに同じものが提供されるのではなく、本質(目的)を見ることが大切だとおっしゃっていました。私は大学生になり、バリアフリー推進室のスタッフになりましたが、それまでは支援などもしたことがなく、支援について無知でした。この講演を聞いて、今、自分が何のために活動しているのかをようやく気づくことができました。障がいのある方が、ただ授業に出るだけでなく、きちんと授業内容を理解して、他の学生と同じように講義を受けることができることの大切さを知りました。現在、フェリスには支援を必要とする学生はいませんが、もしこれから必要とする学生が入学した際、正直今の自分ではきちんとサポートできるのか、不安に思うこともあります。しかし、今回のシンポジウムに参加したことで、同年代の聴覚障がいの方を身近に感じ、刺激をたくさん受けました。私にとってこれからのバリフリの活動をさらに頑張りたいと思えるきっかけにもなりました。

(文:伊丹 茉雪)

今年の大学祭は私にとって初めての大学祭でしたが、バリアフリー推進室のメンバー全員で様々な計画を立て、また打ち合わせを重ねて臨んだこともあり、とても楽しく学ぶことの多い2日間となりました。今回は、私達が大学祭当日に行ったこと、そしてそれを行うにあたっての事前準備についてご紹介させて頂きたいと思います。はじめに、私達バリアフリー推進室では、大学祭にお越し下さった、車イスユーザー、ベビーカーユーザー、視覚障がいの方、その他の誘導サポートを2日間にわたって行って参りました。安全にそして的確なサポートができるよう、様々な場面を想定した誘導サポートを繰り返しメンバー全員で確認してきたこともあってか、当日は協力し合いスムーズにお手伝いすることができたのではないかと感じています。サポートをさせて頂く度に、ご来場下さった皆様から、「ありがとう!」「助かります!」と声をかけて頂きこの2日間、心があたたかくなるような、素敵な時間を過ごすことができました。

また私達はこの日のためにバリアフリーマップを作成しました。夏休みを利用し、実際に車イスを用いて、不便なところがないか、どこのルートを使うと目的の場所に行きやすいかなど調査をしたマップになります。このマップは大学祭用に学外の方がわかりやすいように作成したマップで、大学祭当日は、様々な方が受け取って下さり「素敵なマップね!」と言って頂けたことがとっても嬉しかったので印象に残っています。2日間の大学祭では、普段私達の行っていた活動が誰かの役に立てていると実感できるものとなりました。これからもこの気持ちを忘れず活動に励みたいです。

(文:S.G)

大学祭前に実施した移動サポート講習の様子。
実際に車イスに乗って校内を周りました。

紺のパーカーを着て、お客さんにバリアフリーマップを手渡ししました。

エレベーター利用ができますといった大きな横断幕も新たに作成しました。


バリフリでは「ランチタイム手話勉強会」を、週一回お昼休みに開催しています。簡単な日常表現を中心に、気軽に手話に触れられる会です。この勉強会の成果を発揮できたのが、12月4日(月)に行われた、アドヴェント夕礼拝です。この礼拝は毎年クリスマスの4週間前、アドヴェント(待降節)のはじまりに行われます。今年も、バリフリスタッフ&ランチタイム手話勉強会メンバーで、聖書手話朗読にチャレンジしました。

今年は礼拝のはじめに、招きのことばとして旧約聖書のイザヤ書60章1~2節を手話朗読しました。

私たちが毎週学んでいる日常会話とは異なり、聖書に書かれていることばは難しく、手話表現も独特です。練習をする時も、「これはどういう意味だろう?」と考えながら手話表現を覚えていきました。手話を用いて聖書を表現することはキリスト教の信仰に基づく、フェリスならではの機会だと思います。おかげさまで、今年も無事に大きな役目を終えられました。初めて手話朗読に参加する学生ばかりでしたが、ランチタイム手話勉強会で基礎が固められて、抽象的な聖書のことばも視覚的にわかりやすく表せられたと思います。これからも手話の勉強を続けて、さらに表現を磨いていきたいです。

(文:小川 南)

バリフリお揃いのパーカーを着て1人ずつ丁寧に手話で表現しました。

終了後にはチャペル外のツリーが点灯されました。


いかがでしたでしょうか?後期の活動が終わると、試験や春休みに入りますが、2018年度に向けてバリフリもさらにパワーアップしていきたいと思います。次回のバリフリ通信もお楽しみに!

フェリス女学院大学 バリアフリー推進室
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