音楽研究科
演奏専攻
演奏専攻はその中心的な学問の領域を「音楽における演奏表現の技術の習得及びその背景としての学術的追求」と位置付けます。その上で育成しようとする人材を明確にし、国際的レベルで活動する演奏家のほか、音楽教育者・指導者、室内楽奏者・伴奏者、教育オルガニスト等の輩出など、社会のあらゆる音楽的場面でその才覚をいかんなく発揮できる人材を育成し、修了後の音楽専門分野を中心とした進路に十分対応できるカリキュラムと特徴ある履修システムを展開します。
「演奏」という共通の目的に向う学生及び教員それぞれが研鑽を積み、一層高度な演奏技術と表現力の修得を目指すことができます。
人材養成目的
演奏専攻では演奏家をめざし、学士を取得している者により高度な専門技術研鑽の課程を設け、演奏技術と表現の向上によって国際的にも通用する人材を育成することを目的とする。
三つの方針
卒業認定・学位授与の方針 (ディプロマ・ポリシー)
演奏家としての高度な専門性を身に付け、社会のニーズにあった音楽活動をするのみならず、芸術に理解ある社会の創造に社会人・職業人として貢献できる能力をもつ者に「修士(音楽)」の学位を授与する。
教育課程編成・実施の方針 (カリキュラム・ポリシー)
音楽芸術の領域において、高度に専門的な知識・理論・演奏能力・表現技術が身に付くように、少人数の専門研究科目及び個人レッスンやアンサンブル科目を適切に組み合わせて研究を進める。また、修了演奏に則した修士副論文指導をとおして、演奏の技術と関連する理論の双方を修得する。さらに、社会との接点を持つ実践的な科目及び専攻分野を横断する学際的な科目を置くことにより、現代社会で活動するために必要となる高度な実践的能力を養う。
入学者受入れの方針 (アドミッション・ポリシー)
演奏技術、演奏表現、及び音楽分野における研究を進めるために必要な知識と能力だけでなく、将来的に音楽の分野での職業人として成長・活躍できる資質をも併せもつ者を受け入れる。
科目の特色
選択科目として特色ある4つの科目を開講
演奏専攻では、演奏に関する各論や演奏とそれ以外の領域との関係を扱う科目も充実させています。
- 演奏様式研究 理論と実践
時代・地域の様式に従った演奏法を学術的な裏付けを持つ手法によって学びます。 - 教会音楽指導者育成ワークショップ
フェリス女学院の建学の精神であるキリスト教の音楽をより深く学ぶことにより、社会に役立つ人材を育成します。
教会オルガニストとして豊かな経験を持つオルガン担当教員が、現場の状況を踏まえつつ、指導者の役割などについてきめ細かく指導します。 - 音楽家のための事業創造論
音楽家は今や、音楽のことを専門的に勉強するだけではなく、音楽をもって社会をより良く変えていくことが求められています。そのような資質を開拓するための講義です。 - アーティストのための身体論
デジタル機器に囲まれて過ごす日常生活の中では、本来の身体の使い方が置き去りにされがちです。音楽家としての自分の身体を隅々まで意識し、無駄なく美しく使いこなす方法について教授します。
専攻分野
声楽 ・ピアノ ・オルガン ・ヴァイオリン ・ヴィオラ ・チェロ ・フルート
井出 朋子 |
IDE, Tomoko |
講師 |
フルート(ソロ、室内楽、協奏曲) |
落合 敦 |
OCHIAI, Atsushi |
教授 |
ピアノ(ソロ、協奏曲、器楽&歌曲伴奏、即興、ジャズ、ポップス、他分野とのコラボ) |
蔵田 雅之 |
KURATA, Masayuki |
教授 |
声楽(オペラ、ドイツ歌曲、重唱) |
黒川 浩 |
KUROKAWA, Hiroshi |
教授 |
ピアノ(ソロ、室内楽、コンツェルト及び美術・文学との関わり合いの研究) |
土屋 広次郎 |
TSUCHIYA, Kojiro |
教授 |
声楽(イタリア歌曲、オペラ、宗教曲) |
戸田 弥生 |
TODA, Yayoi |
教授 |
ヴァイオリン(ソロ、室内楽、協奏曲) |