Ferrisから未来へ

国際協力のプロとして、柔軟で多様的なキャリア形成を

国際交流学部
国際交流学科 2008年度卒
E・Yさん
勤務先(経歴):外務省(2010年、2014年)、青年海外協力隊(2015年~2017年)

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私はフェリス入学当初から国際協力のプロ、簡単に言えば国際公務員になりたいと思い、修士課程への進学を目指していました。フェリスでの学びが私のキャリア形成に影響を与えたのは教室での講義はもちろんですが、なかでも教室以外での課外授業と学友の存在です。

基本的にフェリスの授業は小規模なのでとても質問しやすい環境です。ゼミになればさらに小規模になり、また周囲も活発に質問や意見を述べるため非常に刺激になります。また、課外授業では日本だけではなくグローバルな社会問題を知るため横浜で貧困問題などに取り組むNGOや地域の訪問、またフェリスが独自にネットワークを持つNGOを通じ国連での会議(ニューヨーク)へ参加する機会があり、積極的に履修しました。同時に1,2次年から履修できるインテンシブコースなど、語学のコースが充実しているため、3,4年次の海外での課外授業を見据えながら英語を強化することが可能でした。

また、フェリスではいつでも何かにチャレンジしようとする学友にたくさん出会えたことも大きな影響を受けました。入学当初に語学の集中コースを受け、夏には短期の語学研修を受けるためにアルバイトもする、同時に就職を見据えてインターンのことも考えだす学友をたくさん目にして、進学を考えていた自分も非常に刺激を受けたことを覚えています。

フェリスでの日々を思い返してみると、達成度はまちまちですが、入学当初に思い描いていた、大学院進学、そのための専門分野の基礎作り、国連になんらかの形でかかわること、そのための語学強化という目標を一通り実現させていただいた4年間だったと思っています。言語センターやボランティアセンターのサポートももちろんですが、毎学期ごとの成績交付時にアカデミックアドバイザーである先生と一対一で面談できる機会は、どのようにやりたいことを達成するかの方法と自分の初心を先生の言葉を通して振り返る貴重な時間だったと思います。また、卒業後10年近くたった今でも、学友や先生と進路などについて相談できる関係が続いていることも非常にありがたいことです。

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卒業後は外務省での経済協力(政府開発援助ODA)案件の立案、調整、管理(エチオピア、アフリカ開発銀行担当)といった業務を経て、2015年~2017年には青年海外協力隊として中央アフリカに位置するカメルーン共和国の村に派遣され住民の生活向上のための活動をしました。大きな視点で見ると、外務省では予算、国別援助方針、国際社会の援助潮流を考慮しながらプロジェクトを進めていきます。一方で、カメルーンでの活動は草の根目線、村に住むため住む家から食べるものまで村人とほぼ同じものをたべ、村をまわり、村人の話を聞いて住民の要望に基づいた活動をしていました。

私のキャリア形成に影響を与えたのは「とにかく何でもやってみる」姿勢をフェリスで学んだことと、それを実践している学友がそばにいたことです。外務省では経済協力案件を扱うことで、フェリスの講義やゼミ、発表で本や論文などを何度も読み込み考えた経験を生かした仕事が出来ました。しかし、私にとって貧困、開発、発展などはまだまだ統計やキーワードで語られるだけのバーチャルな存在でした。そういったものを住民目線で考える必要があると思ったこと、加えて、専門分野をアフリカと決めたためフランス語を習得する必要があり、それらを叶える次のキャリアとして選んだ先が青年海外協力隊でした。

一見、このようなキャリア選択は稀有に見えるかもしれません。フェリスで出会った学友の中には一つの仕事をコツコツと続けている方もいますが、同時に勤務地や勤務国、職種まで様々に変えながら自分らしく生きる学友をみていると、私もと思い自分に正直なキャリアを選択できたと思います。結果、カメルーンでは停電や断水、限られた食材での村の生活をいやというほど学び、水源管理にかかわることでそこに暮らす人たちの文脈での「開発」を知り、同時にフランス語を習得することができました。


川の水を利用する村人

村内巡回
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今後の夢や目標は、国際協力・政治のプロになることです。そのためには青年海外協力隊で得た、住民目線を忘れず、一方で国際社会の動向、政策ポリシーという大きな目線を持ちながら、アフリカをフィールドにし国連などのポストに応募していこうと思います。また、今後は奨学金などを頂きながら博士号取得を目指したいと思います。同時に、女性として家庭やパートナーを持つ学友を見習い、柔軟で多様的なキャリア形成をしていきたいと思っています。加えて、私は地方出身(大分)です。フェリスでは素晴らしい学友に出会えましたが、地方出身者や親元を離れる学生は少数であると思います。そして地方出身者が東京や海外で就職することは関東圏に親族がいるフェリス生と比べると、すこし大変かもしれません。東京、海外で進学や勤務をした経験があることを特に地方出身者のフェリス在学生と共有しネットワークを作っていきたいとも思っています。