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中期計画

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フェリス女学院は、創立150周年を迎えた2020年に、新たに「フェリス女学院ミッションステートメント」を定めました。ミッションステートメントは、150周年以降のフェリス女学院が目指す教学ビジョンであり、未来に向けた使命と決意を表したものです。さらに、それを実現させるため「フェリス女学院中期計画 2021-2025」を策定し、2021~2025年度を、学院が長期的に発展していくための「教学の自己変革」の5年間と位置付けました。この学院中期計画のもとに、大学・中高・事務局の中期計画を策定しています。

ミッションステートメント

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大学中期計画

フェリス女学院大学では、「フェリス女学院ミッションステートメント」の実現に向け、大学グランドデザイン『Ferris Univ. 2030』に掲げた、「建学の精神:キリスト教の信仰に基づく女子教育」「教育理念:『For Others』」のさらなる明確化・具体化を進め、「新しい時代を切り拓く女性」の育成を推し進めます。

大学中期計画「21-25 PLAN」

フェリス女学院は2020年に学院創立150周年を迎え、フェリス女学院が目指す教学ビジョンを示す「学院ミッションステートメント」を定めました。これを実現するため、学院全体の中期計画を策定し、2021年度~2025年度は学院が長期的に発展していくための「教学の自己変革」の5年間と位置づけました。これを受けて、大学としてはそれを実行するための中期計画を検討した結果、「パイオニア精神」と「For Others」の精神をもって「新しい時代を切り拓く女性」を育成することを「大学中期計画」の中心に位置付けることといたしました。
また、大学グランドデザイン『Ferris Univ. 2030』に掲げた、「建学の精神:キリスト教の信仰に基づく女子教育」「教育理念『For Others』」のさらなる明確化・具体化を進め、育成すべき人材像として「新しい時代を切り拓く女性」の育成を推し進めるとした基本的な方針を堅持いたします。
以上の方針を基に、「大学中期計画」としては次の6項目を軸に各種施策を展開してまいります。

  1. あるべき学部学科構成への変革
  2. キリスト教活動のさらなる活性化
  3. 「新しい時代を切り拓く女性」を育成する教育・事業展開
  4. 本学の特徴を際だてる教育改革
  5. 選ばれる大学となる入試改革
  6. 大学運営を支援する組織改革

なお、教育の営みは「恒常的・継続的なPDCAサイクル等を適切に機能させた背景の上に成り立つもの」であるため、上記の6項目のほか、『Ferris Univ. 2020』の下で実施してきた事業も継続して推進していきます。

1. あるべき学部学科構成への変革

「新しい時代を切り拓く女性」を育成するためには、少人数のリベラルアーツ教育をさらに深めつつ、これからの時代にふさわしい教育を推進していく体制に変革していくことが重要です。それを効果的に行うために最適な学部学科構成の姿を検討し、それに基づく改革を実行いたします。
同時に、各学部学科においては、カリキュラムの不断の改善を行います。2017年度にスタートした「全学教養教育機構(CLA:Center for the Liberal Arts)」については、その有効性を検証し、さらなる充実を図ります。

あるべき学部学科構成への変革

2. キリスト教活動のさらなる活性化

本学の「建学の精神」「教育理念」を具現化するために、国内外のキリスト教大学(学校)との交流等を促進し、現代社会において多様な展開をしているキリスト教の理念や実践に学生が触れ、その学びを深める機会を提供します。その他にも、キリスト教学校出身者が引き続きキリスト教に基づく環境で学ぶ機会を提供することで、本学のキリスト教活動をさらに活性化させていきます。

キリスト教活動のさらなる活性化

3. 「新しい時代を切り拓く女性」を育成する教育・事業展開
  ~「ジェンダー・スタディーズ・センター(オフィス)」の設置~

コロナ禍により、全世界が変貌を余儀なくされ、先行きの見えない時代の転換期において必要とされるのは、本学が育成すべき人材像としている「新しい時代を切り拓く女性」そのものです。
本学学生が生涯にわたり「新しい時代を切り拓く女性」として歩み続けるためには、学生自身が自らの生き方を考え、女性として社会に参画していくようなジェンダー教育及びそれに基づくキャリア教育が不可欠であり、そのための支援体制を整備構築します。具体的には、在学中の学び、キャリア支援、卒業後のリカレント教育を含むキャリア支援の体制を順次整備します。

キリスト教活動のさらなる活性化

4. 本学の特徴を際だてる教育改革

大学全体の「三つの方針で、社会の変化に対応するためにどのような時代であっても求められる普遍的な力として「教育目標」に掲げた6つの能力※1及び知識・技能を修得・涵養し、総合的に活用できる「新しい時代を切り拓く女性」を育成することを目的に、次の改革を行います。
学生の主体的な学びを支援する学修サポートセンターを設置し、少人数教育の特徴をさらに進めた個別の学修支援体制を構築します。導入教育等の授業とも連携して学修をサポートすることで、すべての学生が高い次元での読解力・文章力・表現力とともに、実践的なICTスキルや数理的思考能力を修得できる体制を目指します。学修サポートセンターを中心として読み・書き・ICT・数理的リテラシーを含めたCLA科目群の効果的な再編を検討し、実施します。
学生の主体的な文化理解を促し、多様化する世界で守るべき倫理観の育成につなげる国際交流を促進します。特にコロナの影響がある中で、これまでの危機管理体制の実績に基づいた安心な留学制度の実現を目指すとともに、各協定校との信頼関係を活かしつつ、ICT等を積極的に利用した新しい国際交流をも実現します。
音楽学部を擁する本学にとって、感性・創造性を育てるという意味において、音楽を通した学びによる他大学との差別化を目指します。

※1(1)教養及び専門的知識・技能、(2)言語運用能力、(3)課題発見・解決能力、(4)コミュニケーション能力、(5)他者との協働・共生力、(6)新しい価値の創造力

キリスト教活動のさらなる活性化

5. 選ばれる大学となる入試改革

少子化が進む中にあって、本学のアドミッション・ポリシーに合致した志願者を安定して確保することを目的に、本中期計画の各施策と連動した入試改革と広報改革を推進します。
具体的には、本学のアドミッション・ポリシーを始めとした入試全般について、本学の特色を活かしつつも、志願者(高校生)にわかりやすい入学者選抜制度に変革することを検討します。また、外部検定試験の導入等、受験生の選択肢を広げる入試制度を積極的に検討し運用します。

選ばれる大学となる入試改革

6. 大学運営を支援する組織改革

今日の大学運営では、志願者、学生学修状況(履修状況やGPA)、授業アンケート等の学内に蓄積されているデータを集積・分析した結果を用いるIR(InstitutinalResearch)機能が必要とされています。これまでは既存の部署の業務を拡張することで対応してきましたが、より網羅的なデータ収集と分析を行い、専門的かつ機動的に対応できる体制を構築します。
大学の広報機能に関しては、全学の広報機能と入試広報機能を統合し、広報体制を強化する方向で改革を行います。
大学の知識を広く学外に還元することが社会から求められており、本学においてもこれまで生涯学習の取組などを行ってきました。さらには、学生の学びの機会を拡充することも視野に入れて、地域や産業界等の大学外のリソースとの連携に取り組む機会が増えていることから、社会連携を担う部署を整備し強化します。
上記のとおり戦略的な大学運営のための組織体制と人的体制を整備するとともに、本学が働く場として「新しい時代を切り拓く女性」達に魅力ある組織となることを目指します。

大学運営を支援する組織改革

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大学中期計画「17-20 PLAN」

2016年度までの大学中期計画「13-16 PLAN」の検証の上に策定した「17-20 PLAN」は、すでに策定されている長期計画『Ferris Univ.2020』と今後策定される『Ferris Univ.2030』の連続の上に位置づけられる中期計画として、長期計画との有機的連携のもとに実施・検証されますが、その全体を貫いて常に目指される最上位目標は、あくまでもフェリス女学院の建学の精神である「キリスト教の信仰に基づく女子教育」と教育理念「For Others」のさらなる具体化・推進です。
その実現のため、大学中期計画「17-20 PLAN」では、「1.『Ferris Univ.2020』の実施と検証」「2.受験生・学生・社会に支持される大学づくり」「3.大学運営体制の充実・強化」「4.次期グランドデザイン『Ferris Univ.2030』の検討・策定」の4つを「重点方針」とし、各重点方針のもとに具体的な「中期目標」を設定したうえで、学部・部署ごとの年度毎の事業計画を策定・実施・検証していきます。
大学中期計画「17-20 PLAN」の4年間は、大学を取り巻く環境が激動する4年間です。18歳人口の再減少化(2018年度問題)、センター試験の終了と高等学校基礎学力テスト・大学入学希望者学力評価テストの導入、教育職員免許法・同施行規則の改正などへの適切な対応を検討しつつ、さらなる内部質保証の実質化を目指し、受験生・学生・社会に支持される大学づくりを推進していきます。

重点方針Ⅰ 『Ferris Univ.2020』の実施と検証

2017年4月、大学では、グランドデザイン『Ferris Univ. 2020』の柱である、本学のリベラル・アーツ教育の拠点「全学教養教育機構(CLA)」がスタートしました。大学中期計画「17-20 PLAN」では「全学教養教育機構(CLA)」の教育体制を整備し推進するとともに、国際センターを拠点とする国際交流活動の活性化や女性のエンパワメント支援に取り組むなど、「新しい時代を切り拓く女性」を育成する伝統校としての姿を打ち出して行きます。

  1. 建学の精神と教育理念のさらなる明確化・具体化
  2. CLA構想の実施と検証
  3. 国際センター構想の実施と検証
  4. 「女性のエンパワメント支援」構想の実施と検証
  5. 学院150周年記念事業の推進

「建学の精神」「教育理念」の明確化

重点方針Ⅱ 受験生・学生・社会に支持される大学づくり

三つの方針(三つのポリシー)を有機的に連携させ、教育の質保証に向けて取り組んで行きます。正課・課外を通じて学生の主体的な活動を積極的に支援し、大学グランドデザインに示す(1)自ら課題を発見・解決することができ、(2)多様な文化・価値観をもつ他者と共生でき、(3)新たに遭遇する問題にしなやかに対応するための「21世紀の教養」をそなえた人材を育成します。
また、学生の自主的な学習の支援、及び研究活動の活性化のために、図書館、ICT環境を始めとする施設の整備を進め、教育・研究体制の強化を図ります。

  1. 適切な入学者受入に関する取組
  2. 教育内容の充実に向けた取組
  3. 学生支援・キャリア形成支援の充実に向けた取組
  4. 教育研究支援の充実に向けた取組
  5. 教育研究の成果を社会に還元する取組
  6. キャンパス環境の整備と充実
  7. ステークホルダーとの連携強化

安心・安全なキャンパスづくり

重点方針Ⅲ 大学運営体制の充実・強化

大学をとりまく環境や時代の変化に柔軟に対応し、教育・研究活動の永続的な充実・発展に向け、健全で安定した財政基盤と運営体制を構築するために、学院中期計画と連携して事務組織体制の充実に取り組みます。 さらに、文部科学省の補助金政策の動向の把握、また、外部資金の獲得に向けた全学的な対応など、教育研究活動のさらなる充実に向けた体制を整備します。

  1. 外部資金獲得に向けた取組
  2. 学院中期計画との連携
  3. 職員の職能開発の検討と推進

受験生・学生に支持される大学

重点方針Ⅳ 次期グランドデザイン『Ferris Univ.2030』の検討・策定

2020年に向けた大学グランドデザイン『Ferris Univ.2020』及びそれに基づく大学中期計画「17-20 PLAN」をPDCAサイクルのもとに実施・検証する一方、その検証をもとに、2030年に向けた長期計画『Ferris Univ.2030』及び最初の4年間の大学中期計画「21-24 PLAN」を策定します。大学中期計画「21-24 PLAN」については2018年度末にその方針を確定し、2019年度に必要な制度・組織等の整備を行い、2020年度にはさらに新しい時代のニーズに応えるフェリス女学院大学の姿を明らかにします。

大学の発展を支える組織体制の強化

大学中期計画「17-20 PLAN」の総括

「17-20 PLAN」では、フェリス女学院の建学の精神である「キリスト教の信仰に基づく女子教育」と、教育理念「For Others」のさらなる具体化・推進を最上位目標とし、そのもとに4つの重点方針「1.大学グランドデザイン『Ferris Univ. 2020』の実施と検証」「2.受験生・学生・社会に支持される大学づくり」「3.大学運営体制の充実・強化」「4.次期グランドデザイン『Ferris Univ.2030』 の検討・策定」を設定し、教育の質の向上に取り組みました。「17-20 PLAN」の4年間に取り組んだ教育研究活動の成果は以下のとおりです。

4年間の取り組み成果

大学中期計画「13-16 PLAN」

4年間を通じてつねに目指すべき最上位目標は、あくまでも、フェリス女学院の建学の精神である「キリスト教の信仰に基づく女子を対象とする教育」と、教育理念「For Others」のさらなる具体化・推進です。
そのための具体的な事業計画を策定するにあたり、2013-16年度の4年間は、とくに次の4点を基本方針として重視することとしました。
また、これらの4つの基本方針のもとに、それぞれ中期目標を設定し、さらに各中期目標のもとに、具体的な中期計画(事業計画)を立案しました。なお、以下の事業計画は、2013-16年度の中期計画として立案されたものから抜粋したものです。

【基本方針1】「建学の精神」「教育理念」の明確化

大規模総合大学がスケール・メリットをいかした改革をすすめるなか、本学のような小規模大学は「建学の精神」「教育理念」を明確に示すことで差別化をはかり、特色ある教育によって、独自の役割とポジションを確立していくことが必要です。 2013-16年度の4年間では、「建学の精神」や「教育理念」をただ題目として論じるだけでなく、具体的な実践活動として展開し、その「良さ」や「意味」を学内外にアピールできる事業を積極的に展開していきます。

  1. キリスト教精神/For Othersの実践
  2. 女子大の特色を活かした教育・事業展開
  3. ブランドの構築
  4. 中期計画に基づく教学改革の推進

「建学の精神」「教育理念」の明確化

【基本方針2】安心・安全なキャンパスづくり

「13-16 PLAN」は、2011年3月11日におきた東日本大震災の経験と切り離して考えることができません。 首都圏直下型地震が起こる可能性が高いとされ、大規模自然災害への不安が高まるなか、学生たちを安心して受け入れられる(子どもを安心して家から送りだせる)キャンパス環境の整備が急務です。 あわせて、食の安心・安全、持続可能な環境への配慮を行い、あらゆる面で安心・安全なキャンパスづくりに取り組んでいきます。

  1. キャンパス環境の整備
  2. キャンパスの安全確保
  3. 食の安心・安全
  4. 学生生活支援体制の充実
  5. 地域連携の推進

安心・安全なキャンパスづくり

【基本方針3】受験生・学生に支持される大学

18歳人口の減少期を目前に控えたこの時期、受験生・学生に真剣に向き合い、そのニーズにあった即効性のある事業を優先的に推進することが求められます。
2013-16年度の4年間は、なにが優先的に行われるべきかを検証しなおす時期です。
教学改革・学生支援・就職支援・国際化推進・施設設備改善などの積み重ねで在学生・保証人の満足度を高め、結果として受験生からも支持される大学を目指していきます。

  1. 受験生の視点からの入試制度見直し
  2. 受験生への広報の強化
  3. 教育の充実
  4. 学習支援体制の充実
  5. キャンパスの活性化
  6. キャリア形成支援の充実
  7. 国際化の推進
  8. 研究活動の充実

受験生・学生に支持される大学

【基本方針4】大学の発展を支える組織体制の強化

教学の様々な戦略的事業を展開するにあたり、教員とともに大学運営の企画・立案をになう事務組織の職能開発の推進や適正な人材配置など、大学の組織体制を強化することが必要です。
また、大学を支える様々なステークホルダーに対し説明責任が果たせるよう、実質的な自己点検・評価の推進も欠かせません。
さらに、中期計画と予算編成の連動により、経常的支出の抑制・戦略的事業に対しての重点的な予算配分を行うなど、大学財政の健全化をはかっていきます。2013-16年度の4年間は、今後の大学を支える組織体制の強化について集中的に取り組んでいきます。

  1. 大学組織の機能強化
  2. 財務状況の健全化
  3. アカウンタビリティの確保
  4. 同窓会・卒業生との連携強化
  5. 奨学会との連携強化
  6. 生涯学習の推進

大学の発展を支える組織体制の強化

大学中期計画「13-16 PLAN」の総括

「13-16 PLAN」では、フェリス女学院の建学の精神である「キリスト教の信仰に基づく女子教育」と、教育理念「For Others」のさらなる具体化・推進を最上位目標とし、そのもとに4つの基本方針「1『建学の精神』『教育理念』の明確化」「2 安心・安全なキャンパスづくり」「3 受験生・学生に支持される大学」「4 大学の発展を支える組織体制の強化」を設定し、教育の質の向上に取り組みました。「13-16 PLAN」の成果は以下のとおりです。

4年間の取り組み成果