環境への取り組み

フェリス女学院大学のエコキャンパス

本学では、「For Others」という教育理念を永く守ってきました。この理念は、自分中心ではなく、「他者のために」という意味であり、愛と配慮を、単に自分や自分の家族・友人、あるいは自国だけに向けるのではなく、見知らぬ他者、異なった文化と歴史をもっている多くの民族と国家にも向け、共に生きなければならないことを教えています。

今、先進国が排出した温室効果ガスが原因で、途上国の一部では国土が海に沈もうとしています。このように環境問題では、社会的な弱者にしわ寄せがいく事例が数多く見られます。社会的な弱者、つまり他者の立場にたって考え、行動できる女性の育成を目指す本学にとって、環境問題は積極的に取り組むべき課題と考えています。

本学の環境への取組は、平成17年度文部科学省の「現代GP(現代的教育ニーズ取組支援)」に採択されました。また、エコ・リーグ(全国青年環境連盟)主催「エコ大学ランキング」調査において、私立大学部門の第1位(2009年)、総合第2位(2012年)を獲得しました。

エコキャンパスのトピックス

緑園キャンパス内のエコ施設・設備

緑園キャンパス内のエコ施設・設備

エコビジョン

新エネルギーの発電量や環境要因、さらには体育館屋根や壁面の温度環境などをリアルタイムに計測・表示するシステムを導入し、環境教育と研究に活用しています。

ビオトープ

創成前
植物がほとんどなかった場所にビオトープ創成の計画をたて、測量から完成予定模型の作製までのすべてを学生が実施しました。

創成1年後
地域の田んぼの土、絶滅危惧種クロメダカ、裏山の野草などを少しずつ持ってきて、学生が大学や建設業者、さらには地域住民と協力しながら、約1年かけて完成させました。

生物調査
2004年には完成から2年目を迎え、植物と昆虫の調査をおこないました。調査結果については大学祭や学外イベントで発表しています。

地域との連携
ビオトープの管理にあたり、緑園キャンパスの地域住民との共同作業をたびたびおこなって地域と大学とのコミュニケーションの場としています。

風力発電

105年ぶりに本学の愛称「赤い風車のフェリス」を再現し2005年1月に2.5kW規模を設置。緑園都市駅からも見ることができるため、地域のシンボルとなっています。

ハイブリッド街路灯

正門脇にあって来訪者の目印となっています。風車と太陽光との融合発電により街路灯を点灯。羽根は赤で、尾翼はフェリス・カラーの3色に塗られています。

生ごみ処理機

学生食堂から毎日、約15キロの生ゴミが出ます。
これを、微生物のはたらきによってコンポスト化します。
できた堆肥を使って日本全国の契約農家で安全な野菜を生産していただき、食堂メニューの一部に活用することを通して、資源のリサイクルを実現しています。

図書館(&7号館)

屋上緑化
緑化することにより、断熱性能の向上と日射の軽減を実現。学生や野鳥の憩いの場となり、開放感のあるスペースとなっています。

省エネ建築
直射日光をさえぎるルーバー、ワイン瓶1万本分の廃材を利用した外装タイル、自然採光のエレベーターシャフト、水銀が1/10で細い省エネ型蛍光灯を使用するなど、環境共生型の図書館を実現しています。

雨水利用
屋上に降った雨水が集められ殺菌等をおこない、トイレ用水や屋上緑化の潅水に利用。噴水も雨水を利用し、地下タンクに戻り循環しています。

体育館

太陽光発電
太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換。合計で6.43kW規模を設置しています。

太陽熱温水器
真空貯湯型(80リットル)を4基とりつけ、体育館のシャワー温水などに利用しています。

屋上ビオトープ
学生の新たな憩いの場。本学の創立者であるメアリー・E.キダー氏の生まれ故郷アメリカ・ヴァーモント州の花のムラサキツメクサなどを植栽しています。

壁面緑化
部室棟の西側には、西日が強く当たるため、壁面緑化によって日射をさえぎり空調負荷を低減させています。屋上緑化と同じような効果を持っています。

屋根散水
地下に80トンの雨水タンクを設置。屋根に散水し、水の気化熱を利用して夏場に屋根を冷却します。

クール(ヒート)チューブ
地中の温度は年間を通してほぼ一定なので、地下にチューブを埋設し、吸気口(写真上)から入った空気は、夏には冷やされ、冬には暖められて体育館内の空調に利用しています(写真下)。

受賞・表彰

2012年度

第4回エコ大学ランキングで総合第2位を受賞(2012年10月16日)
NPO法人エコ・リーグ(全国青年環境連盟)が実施する、全国の大学における環境対策の評価「第4回エコ大学ランキング」において、省エネ・地球温暖化対策に関する取り組みが高く評価され、総合第2位を受賞しました。

2001年度以降、本学ではキャンパスのエコ化を積極的に推進しており、2011年度にはCO2排出量前年度比で16%削減を達成するなど、着実に成果をあげています。自然エネルギー利用についても、既存の風力発電・太陽光発電に加え、今後、太陽光パネルの増設を検討するなど、積極的に推進しています。また、屋上・壁面の緑化・断熱といった設備面での対策、学生と連携して取り組む照明・空調利用の最適化、廃棄物の削減努力など、総合的な環境への取組が高い評価へとつながりました。
また、学生団体のエコキャンパス研究会と大学との連携によって環境活動を推進する本学の体制は、今回の調査で5大学から「取組の参考にする大学」とされるなど、先進事例として認知されています。

2010年度

第12回グリーン購入大賞で審査員奨励賞を受賞(2010年11月5日)
グリーン購入ネットワーク(GPN)第12回グリーン購入大賞で、フェリス女学院大学が審査員奨励賞を受賞し、11月5日に表彰式が行われました。 本学がこれまで取り組んできたエコキャンパス活動や、学生のみならず地域との協働による継続的な環境教育への取組が高く評価されました。

グリーン購入ネットワーク(GPN)とは?
「グリーン購入」に率先して取り組む企業、行政機関、民間団体等のゆるやかなネットワークと情報発信の組織として1996年に設立しました。グリーン購入は、環境配慮型の製品・サービスの購入や開発を通して、持続可能な社会を築くうえできわめて有効な手段です。
緑園キャンパスのビオトープが「みどり100選」認定(2010年5月22日)
「生物多様性保全につながる企業のみどり100選」として、本学のビオトープや屋上緑化が選定されました。学生のエコキャンパス研究会が中心となったビオトープづくりや生物調査が、全国的にみても優れた取り組みであることが認められました。
これは、2010年10月に名古屋で開催の生物多様性条約締約国会議(COP10)にあわせて、(財)都市緑化基金が先進的な事例を全国から集めたものです。

2009年度

第1回エコ大学 ランキング(私立大学部門)で第1位(2009年9月15日)
エコ・リーグ(全国青年環境連盟)が主催した「第1回エコ大学ランキング」調査において、本学が私立大学部門の第1位となりました。この調査は、各大学の環境対策を点数化して、ランキングを作成するもので、第1回となる今回は、調査に回答した全国109大学を対象として行われました。

2006年度

横浜市環境創造局「壁面緑化コンテスト」で普及啓発賞を受賞!(2006年12月21日)
本学緑園キャンパス体育館クラブ棟で行っている壁面緑化が、横浜市環境創造局の主催する「壁面緑化コンテスト」の団体部門で「普及啓発賞」を受賞しました。

平成18年 度 新エネルギー財団「新エネ大賞」を受賞!(2006年11月27日)
本学の取組「赤い風車のフェリス 新エネルギー普及啓発プロジェクト」が、平成18年度「新エネ大賞」の「新エネルギー財団会長賞」(優秀普及啓発活動部門)を受賞しました。

2005年度

「横浜環境保全 活動賞」を受賞
本学の横浜市における環境保全の推進に対し、2005年6月13日に横浜市長から「横浜環境保全活動賞」をいただきました。

「かながわ新エネルギー賞」を受賞
本学の新エネルギー設備導入及び普及啓発活動に対して、2005年3月24日に神奈川県知事から「かながわ新エネルギー賞」をいただきました。