Ferris Alumni Gallery#11

好きなスペイン語で仕事を -日本とパナマを繋ぐ架け橋として―

桑田 寧奈

外務省在パナマ日本国大使館
国際交流学部 2019年卒業

Category

国際社会学科/事務職

2024/08/27

現在のお仕事内容を教えてください

外務省の在外公館派遣員として、在パナマ日本大使館に勤務しています。小規模な大使館なので、会計や事務、イベント企画、大臣や議員などのVIP対応など多岐にわたります。スペイン語が話せるスタッフが少ないため、任される仕事の幅が広く、やりがいのある仕事です。2024年は日本パナマ外交関係樹立120周年にあたる重要な年でイベントに向けたパンフレット作成や歌舞伎などの文化イベントの誘致、広報活動にも携わっています。

在パナマ日本国大使館の執務室での様子
「日本文化の日」という大使館主催のイベントにて。パナマ人の来場者の方々へ浴衣の着付けを担当

大学時代にやり遂げたことを教えてください

インテンシブ・コースでスペイン語を学んだことです。英語以外にもう1言語習得したいと考え、入学時から初習外国語*を学びたいと思っていました。語学を上達させるには、厳しい環境に身を置き、継続的に学習することの必要性を感じており、当時、指導が非常に厳しいスペイン語の先生がいたため、その先生の下で学びたいと考え、スペイン語を選択しました。

インテンシブ・コースは週に5コマ授業があり、そのほとんどが1限または2限に開講され、朝からスペイン語のシャワーを浴びていました。当時は片道2時間半かけて通学しており、睡魔と戦いながら電車で毎週のテスト対策で、単語を復習するなど常に語学と向き合う日々でした。3年次にはスペイン・サラマンカ大学に1年間交換留学も経験。在学中にスペイン語を習得できたことは大きな自信に繋がりました。

*フェリスの初習外国語:フランス語、ドイツ語、スペイン語、中国語、韓国語

フェリスでの学びはどのように役立っていますか

現在働いている中南米の大使館という外交の現場では、「中南米の女性移民の保護」や、「米国の大統領選挙がラテンアメリカの国々に与える影響」などあらゆる国際的なトピックに対する知識を必要とします。フェリスでは、国際政治学や、アメリカ史、女性学など国際的な視野を育むことのできる授業が充実しています。また、授業を聞くだけでなく、関心を持ったテーマについて調べ上げ、プレゼンをする機会も豊富にありました。これらのフェリスでの学びは、在外大使館での外交業務において、大いに役立っています。

大使館の職員の皆さんが誕生日をサプライズでお祝いしてくれました
レセプションでパナマの政府関係者の方に日本酒の試飲ブースを出展

高校生へのメッセージをお願いします

卒業した後でも、自分自身が物事を考えるときの基準や、新しい環境に身を置いたときに取り組む姿勢はいつも、大学生活で得た経験や学びが軸になっています。
大学4年間は人生で一番多くの事を学び、これまでとは違った価値観に触れる大切な時期です。フェリスには、自身の考えや成し遂げたいことを否定せずに寄り添ってくださる教職員の方々がいます。大きな大学とは違い、一人ひとりに向き合ってくれるフェリスの環境だからこそ成し遂げられることがあります。皆さんが、実りの多い充実したキャンパスライフを過ごせることを心からお祈りしています。

※所属・仕事内容は取材当時のものです。

My Career

01学生時代

インテンシブ・コースでスペイン語を学ぶ スペイン・サラマンカ大学へ交換留学も経験

02社会人7年目

在パナマ日本大使館に在外公館派遣員として勤務

03今後の目標

在外生活で得た外務省の方々や政府関係者との関係を生かして政府の国際会議、MICEなどの主催や運営などに携わり外交活動を推進する

現在に生きる
フェリスの学び

学生時代の経験
スペイン・サラマンカ大学へ交換留学
身についた力
異文化理解と行動力
仕事で活きた場面
様々な人を巻き込んで行う大使館主催のイベント企画

※所属・仕事内容は取材当時のものです。

一覧へ戻る