CLA科目

リベラル・アーツ教育を支える7つの科目群と1つの課程
創立者キダーがめざしたリベラル・アーツ教育。それを21世紀型の教養教育として「全学教養教育機構(CLA:Center for the Liberal Arts)」を中心に展開しています。全学部の学生を対象に、4年間を通じた体系的なカリキュラムを編成。さまざまな発想に触れて視野を広げながら、新しい時代に必要な教養を身につけます。
健康・スポーツ科目
学びの特長
一生を通して私たちに深くかかわる健康やスポーツには、実は正解がありません。健康・スポーツ科目では、「何が正しい健康か」「何が正しいスポーツ実践か」という正解を追い求めるのではなく、自分や家族、社会、次世代にとって「健康やスポーツとは何か」を自分の力で考えます。その上でさまざまなスポーツを体験し楽しみながら、身体の健康だけでなく、友人たちとのコミュニケーションを含む心の健康も実感し、身体を動かすことが人間にとって奥行きのある一つの身体文化であることを学びます。
主なテーマ
健康・スポーツ科目では、以下のような講義と実技種目を開講しています。
- 健康・スポーツ論
- テニス
- ゴルフ
- スキー
- ピラティス・ヨガ
- バレエ・ストレッチ
- バドミントン
- アーチェリー
- 軽スポーツ
- フィジカルエクササイズ(インドの身体技法)
- 世界の舞踊
主な科目
開講科目の一部を紹介します。
健康・スポーツ論
健康とスポーツ(身体活動)は、個人にとっても社会にとっても生活の基盤です。この授業では、よい方にも悪い方にも常に変化し続けている生活環境の中で、健康やスポーツについて主体的に考えていけるように、家族や社会、次世代をキーワードにして多角的な視点からこれらの問題や本質について学びます。
特徴
女性の視点が大切にされている
妊娠や出産などを取り巻く問題、スポーツと女性の関係など、女性ならではの視点で健康とスポーツについて考えます。
覚えるのではなく意味を考える
健康やスポーツに関する様々な方針が国から出されていますが、必ずしもそれが正しいとは限りません。これらの方針の意味や背景について、現代が抱える様々な問題に則して考えます。
バドミントン
バドミントンは大学生に一番人気のあるスポーツのひとつです。この授業では、バドミントンのダブルス・ゲームを生涯にわたって楽しめるように各種技術を習得します。ここでいう技術とはストロークやサービス、ストロークのコンビネーションといった運動面での技術と、ゲームを有利に運ぶための戦術面での技術とを指します。技術に関する講義とその練習、ダブルスゲーム(4~6ゲーム)が毎回の授業の流れです。
特徴
まじめにプレーするから楽しい
初心者から経験者までやる気のある人が集まるので、バドミントンの基本的な技術を真剣かつ丁寧に練習できます。ゲームではレベルが同じ対戦相手と緊張感のあるラリーが続きます。
フェリスのバドミントンは頭を使う
ゲームの前には、必ず戦略の説明があります。単なる打ち合いから頭を使ったラリーにゲームが変化すると、バドミントンは知的な面でも楽しくなります。
友達が増える
ダブルスのパートナーと対戦相手は、自分たちで探します。最初は少し恥ずかしくても、15回の授業が終わる頃には驚くほど多くの友人ができます。
フィジカルエクササイズ(インドの身体技法)
南インドを発祥とする身体技法のカラリパヤットを学びます。柔軟性を高める型の習得が中心ですが、授業では「フェリス流カラリパヤット」を音楽を使って仲間と楽しく完成させます。日本ではなかなか学ぶ機会のないカラリパヤットを体験できることは、フェリスでスポーツを学ぶ醍醐味です。
特徴
身体がぽかぽかして、健康になる
カラリパヤットは、身体の柔軟性を飛躍的に高めます。身体がぽかぽかと暖かくなり、元気になったり、冷え症が軽くなったりと、自分の身体と健康状態の変化を実感できます。
身体を通して、異文化を体験することができる
カラリパヤットの型を覚えながら、その背景にある信仰や医学的知識を学びます。いわば身体を通した南インドの歴史・文化の体験プログラムです。
公開パフォーマンスで、仲間とともに達成感を味わえる
この授業に試験はありません。代わりに授業の成果を発表する公開パフォーマンスを行います。衣装を着て、グループで協力しながらカラリパヤットを演じることによって、一つの物ごとをやり遂げる達成感を仲間とともに味わえます。