CLA科目
リベラル・アーツ教育を支える7つの科目群と1つの課程
創立者キダーがめざしたリベラル・アーツ教育。それを21世紀型の教養教育として「全学教養教育機構(CLA:Center for the Liberal Arts)」を中心に展開しています。全学部の学生を対象に、4年間を通じた体系的なカリキュラムを編成。さまざまな発想に触れて視野を広げながら、新しい時代に必要な教養を身につけます。
キリスト教科目
学びの特長
建学の精神に基づく女子教育を通して、キリスト教の基礎的知識を学びながら価値観・世界観を理解し、キリスト教と人文科学・社会科学・芸術との関係を探ります。また、「For Others」(他者のために)という本学の「教育理念」を培うために、ボランティア実習など実践的な学びも経験します。
学びのデザイン例
宗教×平和
聖書を読み解きながら、戦いと平和に関する教えの全体像を明らかにするなど、キリスト教で扱われる平和について考えます。平和の実現には何が必要なのか。争いの絶えない現代社会を⽣きる私たちにとって、⼤切な答えとなるものが聖書の中に⾒つかるかもしれません。
宗教×歴史
キリスト教が成⽴した背景やキリスト教の歴史はもちろんのこと、「建学の精神」や「教育理念」などから、フェリス⼥学院の歴史とキリスト教の関係を紐解きます。キリスト教の信仰に基づく⼥⼦教育を掲げる、フェリスならではの学びを体感できます。
宗教×⽂化
夏⽬漱⽯から、中村光の『聖☆おにいさん』に⾄るまで、⽇本の⽂化の中に存在するキリスト教を探究しながら、宗教が⼈や社会に与える影響への理解を深めます。宗教が⼈の内⾯に無意識のうちに⼊り込み、それが社会や⽂化に反映されていることがわかれば、お気に⼊りの作品も、いつもと⼀味違う楽しみ⽅ができるはずです。
宗教×社会
キリスト教の信仰に基づく⼥⼦教育を⾏うフェリスでは、福祉施設での実習活動を通して教育理念「For Others」への理解を深める授業があります。キリスト教の精神を教室で学ぶだけでなく、実際に⾝体を動かしながら体験することで、社会において実践できる⼒を⾝につけることができます。
主な科目
キリスト教概論
キリスト教の基礎を学び、その本質を捉えることで、価値観や思想のルーツとなる宗教の役割について学びます。また、国際的な問題、歴史、文学、芸術の背景として宗教を捉えることを目指します。
テーマ例
・キリスト教思想の特質やそこから生まれた代表的な思想・文化・価値観
・キリスト教が成立した背景やキリスト教の歴史
・旧・新約聖書の成立した背景、構成と内容の概略
キリスト教学(1)~(13)
キリスト教概論を土台に、キリスト教の学びをさらに発展。宗教が人や社会に与えている影響を理解し、常識やものの見方の根底にある思想や違いを認識できるようになります。
テーマ例
・聖書における戦いと平和
・キリスト教・仏教・イスラム教
・聖書の人間ドラマ―漱石から『聖☆おにいさん』まで
キリスト教学(14)※
知的障がい児のための施設で、ボランティア活動実習を行います。学生たちは担任教師の指導のもと、養護学校の生徒たちと交流。本学の「教育理念」である「For Others」の精神を培うことを目指します。