日本・アジア専攻
日本の言葉の歴史を知り、文学・音楽・アニメなどを社会的視点から分析します。また、中国・韓国の文化や日中・日韓の文化交流について理解を深めます。興味ある題材を探究し、高度な読解力と表現力を修得します。
学びのポイント
文化の発信地として東アジアの「今」を深く学ぶ
語学・文学や社会学の視点から今起こっていることの社会背景を知ることで、文化事象の新たな側面が見えるようになります。
身近な「ことば」に疑問を抱き新しい発見をする
自分の好きな作品や日常で使われている言葉などを研究の対象として、自ら問題を発見し解決する力を身につけます。
さまざまな文献を読み自らの考えを言葉にしてわかりやすく伝える
東アジアで読まれてきたさまざまな文献資料と向き合うことを通じて、高度な読解能力を修得するとともに表現力もみがきます。
カリキュラム
Pick Up授業
韓国文化論
韓国文化における家族やジェンダーを中心に社会学的視点から検討。東アジアや欧米との比較から、家族の歴史性や社会文化的背景を理解し、韓国における個人・家族・親密圏を取り巻く状況への理解を深めます。
日本古典文学演習
日本の古典文学を題材に、口頭発表や質疑応答を通して文学研究の方法を習得していきます。また、表現についての分析、背景の検討、関連する文学作品との比較などを通じて作品を多角的な視点から読解する力を養います。
専攻で扱う学びのテーマ例
- キャッチコピーの語用論的研究:映画の広告を中心に
- 『源氏物語』における「嫉妬」の男女差
- 韓国の食生活文化:「ホンパブ혼밥(ひとり飯)」について
- 中国における推理小説の現状:日本の推理小説と比較して
- 黒髪の文化史
- 宮沢賢治作品からみる「いのち」
ゼミ一覧
古典の物語文学
『源氏物語』を中心に、日本の古典における物語文学を題材とします。作品を味わい読みながら、ゼミでのプレゼンや議論を通して作品の理解を深めます。
中国の文化と社会(文学作品や文化現象の「面白い」を考える)
中国の文学作品や文化現象を通じて、中国社会への理解を深めます。学生同士での討論や卒論作成から、文化現象を学術的に考察できる力を養います。
日本語学:ことばの変化・変異を探る
若者言葉、広告のキャッチフレーズ、方言、昔の言葉など、あらゆる日本語が研究対象です。TVを見たりする日常生活の中に卒業論文の素材が隠れています。
韓国の社会と文化
韓国の伝統文化からK-カルチャー、日韓関係などの時事的な内容まで幅広く学びます。ゼミでは発表・議論を行い、韓国への理解を深めます。
和漢比較文学
古くから日本に受容され言語文化の一端を担ってきた漢文学を研究対象とし、現代語訳にも挑戦。漢文の魅力を味わい、日本文化の特徴を考察します。
近現代の小説
日本語の小説を精読し、自分なりの解釈を練り上げることが目標です。近代から現代までの作家を広く対象として、作品間の関係を意識した議論を行います。
古代の歌と神話
万葉集や古事記、日本書紀など奈良時代を中心とした上代文学を対象に、古代の歌と神話が漢字文化圏の中で獲得した表現や日本文化の源流を研究します。
近世日本の文学と演劇
歌舞伎や浄瑠璃の本文を用いて語釈・解釈・文化史的考察をめぐった演習、現代の歌劇との比較などを実施。芸能鑑賞や史跡めぐり、博物館の見学も行います。