共生コミュニケーター専攻
国際社会学、ジェンダー論、多文化共生論、日本語教育学などの理論とフィールドワークにより、多文化・多言語社会をコーディネートするスキルや、コミュニティ通訳として現場で活躍するためのスキルを身につけることができます。
学びのポイント
多様なルーツを持つ人々が共に生きられる社会の理想像を考える
共生社会論や異文化コミュニケーション論を通して、多文化共生社会をつくるために必要な視点を身につけます。
文化や背景の違いを超えて他者を支援するための具体的な方法を学ぶ
文化や言語の壁、差別や暴力によって傷つき力を奪われた人たちをどのように支援できるのか。地域の経験から学びます。
多文化・多言語社会を実践するためのコミュニケーションの担い手になる
多様な人々をつなぐツールとしての日本語教育をはじめ、多文化・多言語社会をコーディネートする力を身につけます。
カリキュラム
Pick Up授業
セクシュアリティと社会
人間の「性」や「性の在り方」に着目しながら、多様な視点から考察することで、偏見や差別の問題について考察。「性の多様性」という観点から、セクシュアリティの問題について考える能力を身につけます。
地域日本語教育実習
外国にルーツを持つ人々への日本語学習の支援を経験することで、多様な背景をもつ人々との社会構築について考えます。横浜市鶴見区での支援実習を通して、複数言語環境での言語習得への理解を深めます。
専攻で扱う学びのテーマ例
- 「多文化共生社会」とはどのような社会なのか
- ハラスメントを防止するために必要なこととは
- 共生社会を実践するフィールドワーク
- コミュニティの力になれる支援者とは
- 多文化共生社会をつくるための日本語教育
ゼミ一覧
異文化コミュニケーションゼミ
グループワークによる研究発表や異文化コミュニケーション能力を高めるトレーニングを実施。海外研修などのフィールドワークも行います。
多文化共生・国際社会学ゼミ
ジェンダー、セクシュアリティ、階級、人種などを題材に、学生同士での議論を重ねていきます。多文化共生論、ジェンダー論、国際社会学の基礎を学びます。
アメリカ合衆国におけるラテン系社会を探る
米国の政治・経済面での活躍の歴史を背景に、ラテン系社会を人種関係、ジェンダー、国際移動、言語教育、芸術、映画、食文化、スポーツ等々から探ります。
ジェンダー/セクシュアリティと法
ジェンダーやセクシュアリティに関する裁判例から現代社会を捉え、社会の中にある偏見や差別について考察。ジェンダー視点の獲得をめざします。
日本語教育学
外国につながる人々が置かれている状況を日本語教育の視点から読み解きます。どのような日本語教育が必要か、社会の変化が必要かについても考えます。
ジェンダー史・人口社会学ゼミ
歴史的・国際的視野をもち、ジェンダー・エスニシティ・階層といった分析軸から社会を問う力を培います。
地域共生・コミュニティ通訳論ゼミ
世界の事例にも目を向けながら、多文化共生社会を実現するための実践的なアイデアや方途について考えます。多文化共生論、移民・マイノリティ研究、国際社会学の基礎を学びます。