Ferris Alumni Gallery#24
韓国エンターテインメントの価値を丸ごと届けるために
最も伝わる言葉を選ぶ
長谷川 萌瑛
株式会社IMX(インタラクティブメディアミックス)
国際交流学部 国際交流学科 2021年卒業
Category
国際社会学科/その他
2026/04/16
現在のお仕事内容を教えてください
韓国ドラマ・映画の配信事業や、俳優・K-POPアーティストの日本マネジメント、グッズ制作・販売、イベント企画・運営など、韓国エンターテインメントを幅広く手がける企業で働いています。 その中で、私は主に配信事業を担当し、字幕制作全体の進行管理や翻訳者の方々との調整、そして字幕やタイトルの最終チェックを行っています。 登録されている約30名の翻訳者一人ひとりの経歴や得意分野、これまで担当した作品を把握したうえで、作品ごとに最適な方へ依頼し、スケジュール通りに納品できるよう細やかに調整を行うことも大切な役割です。 字幕は文字数や表示秒数といった厳密な制約があるため、登場人物の感情やシーンの空気感がもっとも伝わる日本語表現に仕上げていくことを意識しながら、日々作品と向き合っています。
仕事のやりがいを教えてください
一つは、作品の世界観を「言葉」で形にできることです。 字幕やタイトルの最終チェックを通して、登場人物の気持ちや場面の雰囲気を、視聴者にとっていちばん自然に届く日本語に整えていきます。 自分の選んだ一行が作品全体の印象を左右することもあり、プレッシャーを感じる場面もありますが、その分「作品づくりの一員として関われている」という手応えはとても大きいです。 もう一つのやりがいは、視聴者やファンの方々の喜びを直接感じられることです。 イベント運営にも携わる中で、「楽しかった」「ありがとう」といった声を直接いただく機会があり、自分の仕事が誰かの笑顔や日々の楽しみにつながっていると実感できる瞬間が、この仕事を続けたいと思わせてくれます。
大学時代に学んだことを教えてください
留学生会に所属し、昼休みにはさまざまな国の文化や伝統について語り合い、月に一度の遠足や季節のイベントを通して交流を重ねるなかで、「人と人をつなぐ場をつくること」が自分の大きな関心だと気づきました。 2年次からは、1年間交換留学生をマンツーマンで支えるメンター活動やホームステイの受け入れにも取り組み、日本での生活に不安を抱える留学生にとって、気軽に相談できる存在でありたいという思いで向き合いました。 また、韓国・釜山市にある新羅大学への留学では、好きで自信もあったはずのスピーキングテストで全く話せないとう大きな挫折を経験しましたが、「このままではもったいない」と自分を奮い立たせ、あえて電話で問い合わせをするなど、現地の人と話さざるを得ない状況に身を置き続けました。 その積み重ねの結果、TOPIK上級資格を取得できたことは、語学力だけでなく、困難に向き合い乗り越える粘り強さを育ててくれたと感じています。


高校生へのメッセージをお願いします
高校生の頃の私は、「将来は海外と関わる仕事がしたい」という漠然とした思いはあっても、具体的にどのような道に進むのかはまだはっきり描けていませんでした。 フェリス女学院大学では、多様な分野を組み合わせて学べるカリキュラムや、少人数ならではの温かい環境の中で、自分の「好き」や「得意」をゆっくり見つめ直し、試しながら形にしていくことができました。 留学生会での活動や留学など、一歩踏み出してみて初めて出会えた世界や人とのつながりが、今の仕事に結びついていると強く感じています。 進路に迷うことがあっても、「少しでも興味があるならやってみる」という気持ちで、小さなことでも一歩を踏み出してみてください。 そのときの経験はきっと、将来思いがけない形で自分を支えてくれるはずです。
※所属・仕事内容は取材当時のものです。
My Career
- 01学生時代
留学生会やメンター活動、韓国・釜山への留学を通して、異文化の中に自分から飛び込んでいく経験を重ねました。
- 021年目
初めて字幕制作の進行管理を一人で担当したことがターニングポイントです。最初は仕事に慣れることに精一杯で、与えられた業務をこなすだけで手一杯な日々が続き、時間内に終わらせることすら難しい時期もありました。
そのような中で、スケジュール調整や翻訳者の方とのやり取り、クオリティチェックまでを一貫して任され、自分の判断が作品の完成度に直結する責任の大きさを実感しました。「この一行が作品の印象を左右するかもしれない」という意識を持ちながら試行錯誤を重ね、徐々に全体を見渡して動けるようになっていきました。無事に作品を世に届けることができたときの達成感は大きく、自分も作品づくりの一員として関われているのだと実感した瞬間でもあります。この経験は大きな自信となり、現在の仕事の基盤になっています。- 03今後の目標
これからも、人の心が動く瞬間にそっと寄り添える仕事を続けていきたいと思っています。字幕や企画、アーティストイベントのサポートなど、作品への愛や「人を喜ばせたい」という気持ちを軸に、新しい挑戦にも前向きに飛び込んでいきたいです。
現在に生きる
フェリスの学び
- 学生時代の経験
- 国籍や文化の異なる留学生たちと一緒に学び、日常的に交流した時間
- 身についた力
- 新しい環境にも臆せず一歩踏み出せる前向きさと、自分なりのペースで成長していく粘り強さ
- 仕事で活きた場面
- 日本とは異なる「当たり前」やスケジュール感の中で、柔軟に対応しながら仕事を進める必要があり、留学時代に身についた粘り強さや変化を楽しむ心が支えになっています
※所属・仕事内容は取材当時のものです。
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