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教員紹介・ゼミナール

教員紹介

SHIMAMURA, Teru

島村 輝 (しまむら てる)

教育研究業績詳細はこちら

職位

教授

大学院での研究指導分野

日本近現代文学・芸術表象論

専門分野

日本近現代文学・芸術表象論

教育・研究内容の紹介

日本近現代文学の分野で、プロレタリア文学を中心に幅広い研究をしてきました。特にプロレタリア文学者の小林多喜二とその周辺に関心を寄せています。また、文学の基礎理論、ジャーナリズム研究なども手掛けてきました。文学を通じて、戦争と平和の問題も考え、取り組んでいます。

主要な教育研究成果

『DVD版 小林多喜二 草稿ノート・直筆原稿』(DVD-ROM1枚、解説pp.1-8)
「「小林多喜二 草稿ノート・直筆原稿」刊行にあたって」
草稿ノート解題5点、直筆原稿解題5点、作品解題4点、トレーラーチラシ「刊行にあたって」
出版社:雄松堂書店
発 行:2011年2月20日

小林多喜二直筆資料DVD版刊行委員会代表として共編・共著したものです。
2008年初頭に巻き起こった小林多喜二(1903-1933)「蟹工船」再評価の動きは、折からの世界的経済危機とその国内への反映を背景として、今日にいたるまでさまざまな方面で展開されてきました。「蟹工船」は、さらに多くの外国語へ翻訳され、その世界的な広がりが注目される。それと同時に、この作品の本文、異本などの成立過程についての関心が高まっています。また一方で、「蟹工船」を書いた小林多喜二という作家の生涯と文学性を解明しようとする動きも現れています。
これまで創作の第一歩を示す草稿については、『小林多喜二全集』に一部が紹介されているのみでしたが、2008年に日本共産党中央委員会の所蔵となり、今回このDVD版に収録することができました。また、各地の文学館等に分散所蔵されている直筆原稿、多喜二が単行本化前に手を入れた新聞連載の切り抜き、伏字の指定が施される前のゲラなども直筆原稿に準ずる資料として収録しました。さらに多喜二が地下活動中に変名で発表した全集未収録作品も加えました。
それらを草稿ノートデータベース・直筆原稿データベース・作品(初出誌)データベースとし、それらすべてに専門家による解題を付す。これにより多喜二の創作過程の源流から河口までを、緻密に検証することが可能となり、すでにその成果が着々と刊行されています。

主要業績 著書

『被爆を生きて』(共著)岩波ブックレットNo.813 2011.7

著書

『文学年報2「ポストコロニアルの地平」』(共編・共著)世織書房 2005.8

著書

『日本文学研究論文集成第45『大江健三郎』』(編著)若草書房 1998.3

著書

『読むための理論』(共著)世織書房 1991.6

学歴

1984年3月 東京大学大学院人文科学研究科国文学専門課程修士課程修了

最終取得学位

1984年3月 文学修士(東京大学)

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