海外ボランティアが「ハードル高い」と思われる理由
海外ボランティアに興味があっても、参加をためらう人は少なくありません。その理由のひとつが、費用の負担です。渡航費や滞在費、保険などがかかり、個人で申し込むと自己負担が大きくなることがあります。
次に、安全面への不安があります。海外、特に医療や治安に不安がある地域で活動する場合、保護者も本人も心配になりやすいでしょう。
また、情報が少なくて分かりにくいことも大きな壁です。どこで募集しているのか、どうやって申し込むのか、現地とどう連携するのかが見えにくいと、なかなか行動に移せません。
さらに、言葉の不安もあります。活動先が英語圏でない場合はもちろん、英語に自信がない人にとっても、現地でうまくコミュニケーションできるかは気になるポイントです。
大学の制度を使うメリット
こうした不安は、大学の制度を利用することでかなり軽くなります。大学が関わるプログラムなら、信頼できる受け入れ先とつながっていることが多く、初めてでも参加しやすいのが特徴です。
まず、安全面のサポートがあります。参加前の説明会やオリエンテーション、保険の案内、現地でのサポート体制などが整っているため、安心して準備ができます。
次に、費用面の支援です。大学によっては奨学金や助成制度があり、参加費の負担を抑えられる場合があります。全額ではなくても、負担が減るだけで参加しやすさは大きく変わります。
さらに、事前学習と事後のふり返りがあることも大きなメリットです。活動前に現地の文化や社会課題について学ぶことで、ただ行くのではなく、目的を持って参加できます。帰国後は経験を整理し、自分の学びや将来につなげやすくなります。
フェリス女学院大学のボランティア制度
フェリス女学院大学は、「For Others」を教育理念として、学生一人ひとりが他者とともに成長しながら社会に貢献することを大切にしています。 ボランティアセンターでは、学生が自分に合った活動を見つけられるよう、さまざまなサポートを行っています。
フェリス女学院大学のボランティア制度の大きな特徴は、ボランティア活動が単位として認められることです。2003年度から「ボランティア活動短期・中期・長期」が単位化されており、活動時間や内容に応じて単位が認定されます。つまり、ボランティアは課外活動ではなく、学びの一部として位置づけられています。
また、ボランティアセンターでは、学生スタッフとコーディネーターが活動先とのマッチングを行い、活動中の見守りや相談のサポートも行っています。研修会や講習会もあり、初めての人でも参加しやすい仕組みが整っています。
活動分野も幅広く、子ども支援、障がい者支援、海外ルーツの方への支援、国際協力、演奏ボランティアなどがあります。さらに、海外でのボランティア活動へとつながる取り組みとして、国際機関でのインターンシップのほか、公益財団法人横浜市国際交流協会(YOKE)主催のプログラムや海外ワークキャンプも実施しています。
フェリス女学院大学では、ボランティアセンターを通じて、毎年学生が海外ボランティアに参加しています。2024年度~2026年度の海外ボランティアの例としては、フィリピンの孤児院や、バングラデシュの貧困地域で、学校に通うことが難しい子どもたちのためにNGOが運営する学校を訪問し、子どもたちと交流した実績があります。国際協力に関心を持つ学生にとって、現地の課題に触れながら学べる実践的な機会となっています。
海外ボランティアは進路やキャリアにどうつながる?
海外ボランティアの経験は、将来の進路を考えるうえでも役立ちます。たとえば、国際開発や国際協力の分野をめざす人にとっては、現地で見た課題や学んだことが志望理由につながります。
NGOやNPOでの活動に関心がある人はもちろん、社会課題に関わる仕事や、自分のアイデアを形にする社会起業に興味がある人にとっても、海外ボランティアの経験は大きな学びになります。現地で課題に触れることで、「自分にできることは何か」を考えるきっかけになり、将来の進路を描いていく手がかりにもなります。
また、異なる文化の中で人と協力する経験は、コミュニケーション力や柔軟な考え方を育てます。これは、海外に限らず、これからの社会でとても大切な力です。
まとめ:大学の制度を使えば海外ボランティアはもっと身近になる
海外ボランティアは、費用や安全面の不安から、ハードルが高いと思われがちです。ですが、大学の制度を利用すれば、安心して参加できる環境が整っていることも多くあります。
フェリス女学院大学では、ボランティア活動を単位として認定する制度や、学生を支えるサポート体制があり、海外ボランティアや国際協力に関わる学びを実践しやすい環境が整っています。世界の課題に向き合いたい高校生・大学生にとって、こうした制度は大きな一歩になるはずです。
フェリス女学院大学ボランティアセンターの活動はこちらのサイトから確認できます。
