Interview #18

「“褒められると伸びる”は本当?― 一人ひとりの「感じ方」に向き合う研究」

C.Aさん

「褒めること」は 一人ひとりの心にどう響く? 性格特性と学習意欲の関係を探る

「褒め言葉」は、どんなときも、誰にでもプラスなのか?

卒業研究で、「教師から褒められた体験が学習意欲に与える影響」について調べています。同じように褒められても、「もっと頑張ろう!」と思う人もいれば、「なんだかプレッシャーに感じてしまう」という人もいます。こうした受け止め方の違いには、それぞれの性格特性が関係しているのではないかと考えました。性格特性を測るHSP尺度とBig Fiveを用いて調査を行い、褒められた体験が学習意欲に与える影響を、性格特性の違いに着目しながら明らかにしたいと考えています。

子どもの頃から、人の表情や声のトーンにとても敏感で「この人は今こうしてほしいのかな」と感じ取りやすいタイプでした。実体験から、授業や習い事の場面で同じ言葉をかけられても、人によって受け止め方が違うと気づいたことが、この研究テーマにつながっています。

また、「心理学」や「青年心理」の授業を受ける中で「人は一人ひとり違う」ということを理論的に学べたのがとても興味深く、「もっと深く知りたい」と思うようになりました。そして、その視点が一番生かせる分野は教育ではないかと感じました。生徒が「集団」として見られることも多い教育現場で、「個」にも目を向けることの大切さを伝えられる論文にしたいと考えています。

自分を知ることが 自分らしく生きるきっかけに 個性を前向きにとらえる

「繊細さん」も個性の一つ ー留学で気づいた「個」を大切にすること

在学中のイギリス留学で「個」を大切にする文化の強さを実感しました。一方で、日本では「周りに合わせて動くこと」が求められる場面が多く、私自身も「自分はこうしたい」より「相手がこうしてほしいのだろう」を優先して行動しがちでした。

留学中に「あなたはどうしたい?」と自分の意見を求められる場面がたくさんありました。最初は戸惑いながらも、自分の考えを伝える経験を重ねる中で、「自分の意見をきちんと伝えていいんだ」と感じられるようになり、少しずつ自分の意思で選択できるようになりました。

そして、「周囲の目を気にしやすい自分」も一つの性格特性だと前向きにとらえられるようになりました。同じ言葉をかけられても、嬉しいと感じる人もいれば、プレッシャーに感じる人もいますが、そのどれもが、間違いではありません。自分を知ることは「自分らしく生きていくこと」につながるのではないかと考えます。

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