Ferris Alumni Gallery#26

お客さまからの言葉を励みにさらなる成長を目指す

浅間 結衣

東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)高崎支社
文学部 英語英米文学科 2022年卒業

Category

文化表現学科/その他

2026/06/25

現在のお仕事内容を教えてください

JR東日本の、主に群馬・埼玉・栃木エリア で車掌として勤務しています。 高崎統括センターに出勤し、その日に担当する列車に応じて車内で販売する切符の準備や車内放送の確認を行ってから乗務に入ります。 列車ではドアの開閉、車内アナウンス、運行上の安全管理などを担当しています。乗務以外にも地域の方との交流イベントの企画や職場環境の改善提案に携わる機会もあります。
鉄道会社を志したのは、旅行や移動が好きだったことに加え、「日常を支えるインフラ」に関わりたいという思いがあったからです。 就職活動時にフェリスの先輩が在職していることを知り、自分が車掌として働く姿を具体的にイメージできたことが、志望の後押しになりました。

仕事のやりがいを教えてください

日々の乗務の中で感じるやりがいの一つは、お客さまとの何気ないやり取りです。 停車中に車窓の外から年配の方が手を振ってくださったり、ホームで短い会話を交わしたりすることで、「この地域の日常を支えている仕事なのだ」と実感する瞬間があります。 高崎支社の特色でもあるSLを運行する日には、高崎駅でイベントが行われます。地域の方々と沿線で開催されるイベントを含めて直接交流する機会も多く、列車が地域の楽しみや思い出づくりの一部になっていると嬉しくなります。
また、外国からの旅行で来日したお客さまには、なるべく乗り換えの少ないルートやわかりやすい経路を案内するよう心がけています。英語での案内や日常会話が、単なる情報提供ではなく、お客さまの「安心して移動できた」という体験に貢献できたとき、この仕事を続けたいという思いが一層強くなります。
一方で、事故や遅延などイレギュラーな事態が起きた際は、状況をどのように伝えれば、お客さまが次の行動に移りやすくなるのかを意識しています。一人ひとりの状況を想像しながら言葉を選ぶ必要があります。「どうすれば伝わるか」を常に考えることがこの仕事の難しさであり、責任の重いところです。

大学で学んだことを教えてください

英語インテンシブ・コース と教職課程を同時に履修していたので、一日中授業が続くような多忙な日々が続きました。マルチタスクを求められる中で、スケジュール管理や優先順位付けの力が自然と鍛えられました。忙しい日々でも、「タスクをこなす」のではなく「中身を濃く学ぶこと」「自分が関心を持って履修している意味を考えること」を意識しながら、一つひとつの授業や課題に丁寧に向き合いました。
留学生と同じ授業を受講して学修をサポートするチューター としても活動しました。 コロナ禍だったため対面で会うことが難しい状況の中、オンラインで同じ授業を受けながら学習面での支援をしました。学習だけでなく、日本での暮らしについても話したことで日本に来た留学生が抱える不安に気づきました。 
その経験は、現在、初めて路線を利用するお客さまや、知らない地域に向かうお客さまに対して、相手の立場を想像しながらご案内する力として活かされています。

とことん追求できる環境を作ってくれた

ゼミでお世話になった先生には、卒業後もTOEIC受験についてのアドバイスをいただくなど、相談できる関係が続いています。 面倒見の良い先生方と少人数クラスによる「話しやすい」雰囲気が、自分の関心をとことん追求しやすい環境をつくっていたと感じています。
 また、アクティブな友人たちから影響を受け、韓国への一人旅にも挑戦しました。 周囲の学生が一人旅をしている姿を見て、「自分にもできるかもしれない」と思えたことが、一歩踏み出す力になりました。

将来やりたいことがまだはっきりしていなくても大丈夫

高校生の頃は旅行が好きで、インフラに関わる仕事に興味はありましたが、具体的にどのような道に進むかははっきりしていませんでした。 それでも、大学で英語や教職課程に加え、留学生支援や一人旅など、興味のあることに少しずつ挑戦していく中で、自分の「好き」や「得意」が見えてきました。
高校生のみなさんには、「自分が本当に関心のあることを見つけたら、その分野を深く学び、教員や仲間との関係を大切にしてほしい」と伝えたいです。 卒業後も相談できる教員とのつながりや、大学時代に身につけたスケジュール管理力、わかりやすく伝える力は、社会に出てからも長く自分を支えてくれるからです。
少しでも興味があれば、経験を積んでみてください。経験「0(ゼロ)」回と1回の差は、想像以上に大きいです。自分で選んだ経験はきっと、将来思いがけない形で、キャリアや生き方を支える土台になるはずです。

※所属・仕事内容は取材当時のものです。

My Career

01学生時代

英語英米文学科の専門科目に加え、教職課程や英語インテンシブ・コースを履修し、一日中 授業が続く日々の中で、課題・授業・アルバイトを両立しました。 コロナ禍には、中国からの留学生のチューターとして、オンラインで支援しました。異なる背景を持つ学生に寄り添いながら、わかりやすく伝える方法を試行錯誤しました。

021年目

自身も旅行が好きだったことから、お客さまの希望を丁寧に聞き取り、旅程を提案しました。後日「あなたのおかげで楽しい旅行ができた」と感謝の言葉を伝えに来てくださった方がいました。多忙な窓口業務の中でも、一人ひとりの「一度きりの旅」を大切にする姿勢を持ち続けたいと思うようになりました。

03今後の目標

将来的には、新幹線の車掌として、より多くのお客さまの移動を支えることを目標にしています。 JR東日本の「顔」として、接客の質をさらに高めるため、2025年冬に自主応募制のフィリピン・セブ島での海外研修にもチャレンジしました。

現在に生きる
フェリスの学び

学生時代の経験
留学生への学習支援や韓国への一人旅など、できそうなことから始めて「好き」や「得意」を広げました。
身についた力
語学や教職課程、アルバイトを両立する中で培ったスケジュール管理力と忍耐力に加え、物怖じせず相手の立場に立って分かりやすく伝えるコミュニケーション力
仕事で活きた場面
トラブル発生時、緊急時などそれぞれ事情を抱えたお客さまに対し、次の行動をイメージしやすいようにご案内する場面で、フェリスで培った「言葉の選び方」や「相手に寄り添う姿勢」が大きな支えになっています。 また、海外からの旅行客に英語で案内するときも、異なる背景を持つ相手と向き合う姿勢が役立っています。

※所属・仕事内容は取材当時のものです。

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