韓国留学が選ばれる理由
外国人特別選考という入り口
韓国の大学への正規進学には、日本の大学入学共通テストに相当する「スヌン(수능)」が必要に思われがちですが、外国人留学生向けに「外国人特別選考(외국인 특별전형)」が設けられています。この制度を利用すればスヌンが免除され、代わりに高校の成績・TOPIK(韓国語能力試験)・面接などで選考されます。TOPIK3〜4級程度を出願資格とする大学も多くありますが、大学や学部によって求められる水準は異なります。
費用と生活環境
韓国の国立・私立大学の学費は、日本の私立大学より低い傾向があります。加えて、家賃や食費など生活費も日本の首都圏と比べて抑えやすい場合が多く、留学費用を比較的見通しやすい点が魅力の一つです。ソウルをはじめ、韓国の主要都市は公共交通機関が発達しており、初めての海外生活でも生活インフラが整っています。
5つの留学スタイルと費用感
正規大学進学(期間:2〜4年)
韓国の大学に正規留学生として入学し、学位取得を目指す本格的なスタイルです。韓国語力が不足している場合は、語学堂で韓国語を一定期間集中的に学んでから入学するルートが一般的です。正規課程ではTOPIK 5〜6級を求める学部も多く、入学前の語学準備が合否を左右します。
費用の目安は年間で、学費が80万〜180万円程度(大学・専攻による)、寮費・生活費が60万〜120万円程度です。奨学金を組み合わせることで実質的な負担を減らすことができます。韓国で学位を取得しグローバルキャリアを目指したい人、あるいは世界的に評価の高い大学への進学を検討している人に向いているスタイルです。
語学堂(大学付属語学機関)(期間:3ヶ月〜1年)
韓国の大学に付属している韓国語教育機関「語学堂(어학당)」での留学です。1〜6級のレベル別クラスに分かれており、1日4〜5時間の授業が毎日展開されます。世界中からの留学生と一緒に学ぶ環境は、韓国語だけでなく多文化への理解を広げてくれます。また、韓国の大学生が会話練習や生活サポートをしてくれるトウミ(도우미)制度もあるのも特徴です。 延世大学・ソウル大学・梨花女子大学など、多くの大学で併設されており、自分にあった語学堂の選択が可能です。
費用の目安は1学期(約10週間)で授業料25万〜40万円程度、生活費15万〜25万円程度です。正規留学の前段階として語学力を固めたい人や、大学のキャンパス環境を体験しながら韓国語を習得したい人に適しています。
ワーキングホリデー(期間:最長1年)
18〜30歳を対象とした「ワーキングホリデービザ」を活用し、働きながら語学学習や生活体験を行うスタイルです。アルバイト収入で一部の生活費をカバーしながら、語学スクールへ通うことができます。費用を抑えながら韓国での生活を長期体験したい人、現地での就労経験も持ちたい人に向いています。
ただし自由度が高い分、計画を立てずに渡航すると「なんとなく過ごして終わった」という結果になりがちです。語学スクールへの通学計画や目標とするTOPIKのレベルをあらかじめ設定しておくことが、充実した1年にするための前提になります。
民間の語学スクール(期間:1週間〜3ヶ月)
大学付属ではなく、民間が運営する韓国語スクール「ハグン(학원)」 で集中的に学ぶスタイルです。カリキュラムの柔軟性が高く、社会人が休暇を利用して参加しやすい形態です。費用は1ヶ月で授業料8万〜20万円程度、生活費10万〜18万円程度が目安ですが、スクールによって品質に差があります。口コミや卒業生の実績を事前に確認することが重要です。短期集中でTOPIK対策や会話力アップを目指したい人に向いています。
日本の大学からの交換留学(期間:半年〜1年)
日本の大学に在学しながら、協定を結ぶ韓国の大学へ一定期間留学するスタイルです。現地では韓国語の授業だけでなく、専門科目を履修できる大学も多く、語学力と専門性を同時に高められます。留学期間中に修得した単位を在籍大学の単位として認定できる場合もあり、4年間で卒業を目指しながら海外経験を積める点が大きな魅力です。
費用は在籍大学や協定内容によって異なりますが、多くの交換留学では現地大学の授業料が免除されるため、留学費用を抑えやすい傾向があります。また、大学独自の奨学金やJASSOなどの海外留学支援制度を利用できる場合もあります。海外で学びたいものの、卒業時期や費用面も重視したい人に向いている留学スタイルです。
費用を抑えるための奨学金
留学費用を減らすには、使える奨学金制度をあらかじめ把握しておくことが重要です。給付型(返還不要)の主な制度として、文部科学省所管のJASSO海外留学支援制度(月額9〜11万円+渡航支援金)と、官民協働のトビタテ!留学JAPAN(月額12〜16万円+準備金)があります。
出典:「海外留学支援制度(協定派遣)」(独立行政法人日本学生支援機構)https://www.jasso.go.jp/ryugaku/scholarship_a/haken/index.html,2026.07.10
出典:「トビタテ!留学JAPAN」(トビタテ!留学JAPAN) https://tobitate-mext.jasso.go.jp/, 2026.07.24
大学独自の奨学金も確認が必要です。フェリス女学院大学では、給付型の「フェリス派遣留学生奨学金」として、協定校の種別に応じて学納金の1/4〜全額相当を給付する制度があります。また、JASSOの韓国向け留学支援では、梨花女子大学・徳成女子大学への派遣に月額110,000円+渡航支援金10,000円、新羅大学への派遣に月額90,000円+渡航支援金10,000円が支給された実績があります。
交換留学の場合、協定校の多くは現地の授業料が免除となるため、在籍大学の学納金だけで留学できます。費用全体のうち最もコントロールしやすい部分であり、交換留学を活用するかどうかが留学コストに大きく影響します。
ソウルか、釜山か
留学先の都市選びは、学習環境だけでなく生活費等にも関わる選択です。
ソウルにはソウル大学・延世大学・高麗大学・梨花女子大学など名門校が集中しており、就職・インターンシップの機会も豊富です。弘大や新村など学生街のエリアは留学生コミュニティが活発で、国際的な環境に自然と身を置けます。物価・家賃は釜山より高い傾向があります。
韓国第二の都市・釜山は、ソウルより生活費を抑えられ、海や自然に囲まれた環境の中で学べます。新羅大学など複数の大学があり、ソウルの人気大学と比べて倍率が低い場合もあります。留学後に現地就職を視野に入れているならソウル、生活費を抑えながら韓国語・韓国文化をより深く体験したいなら釜山、と目的に応じて選ぶのが現実的です。
大学のプログラムを最大限に活用する
留学先の大学を選ぶ際、協定校の有無と授業料免除の条件は必ず確認しておきたいポイントです。
フェリス女学院大学は韓国に5つの協定校(梨花女子大学・新羅大学・徳成女子大学・淑明女子大学・聖公会大学)を持ち、このうち新羅・徳成・淑明・聖公会の4校は交換留学時に授業料が免除されます。
語学面の準備という点では、フェリスには週最大6コマを履修する「韓国語インテンシブ・コース」があります。韓国への交換留学を目指す学生のほぼ全員が、このコースで集中的に語学力を伸ばしています。出発前に語学力を十分に積み上げておくと、現地では語学堂の授業にとどまらず、現地学生と同じ正規科目を履修できる段階に進む可能性もあります。
交換留学で修得した単位は審査のうえフェリスの単位として認定され、留学期間も在学期間として扱われます。卒業要件単位を充足すれば4年間での卒業が可能なため、留学と学修計画を切り離さずに進められます。
協定校・語学準備・単位認定がどれだけ一体的に整っているかは、留学プログラムを比較するうえで見落とせないポイントです。
韓国留学をグローバルキャリアにつなげる
韓国留学で得られる強みは語学力だけではありません。異文化への適応力、世界中からの留学生との人的ネットワークは、グローバル企業・貿易・観光・外交・国際協力の分野で評価されます。近年は韓国企業の日本進出や日韓間のビジネス・文化交流が活発化しており、日韓バイリンガル人材への需要は高まっています。
「韓国語が好き」をきっかけに留学し、グローバルな仕事の場でその力を活かしている人は少なくありません。
オープンキャンパスで相談してみませんか?
大学選びの段階で韓国への留学プログラムや費用について確認したいことがあれば、オープンキャンパスの個別相談が役立ちます。フェリス女学院大学では、各回のオープンキャンパスで教職員への個別相談ができます。「交換留学に必要な条件は何か」「奨学金の申請手続きはどう進めるか」といった具体的な疑問を、その場で確かめてみてください。
