宗教センター

キリスト教の精神に基づき、さまざまな活動を展開
本学はキリスト教精神に基づき、日本初の女子教育機関として設立されました。現在においても、宗教センターが中心となって日々のキャンパスライフのなかでキリスト教関連活動が行われています。
チャペルサービス(学内礼拝)
「礼拝」(サービス)とは聞きなれない言葉かもしれませんが、もともとは「仕え」を意味します。私たちは多くの人々の支えと人を超えた大いなる力によって「仕えられて」生きています。神の前で静まって自分をふりかえる時を過ごすこと、それがチャペルサービスです。
緑園:12:20~12:40 月~金曜日 チャペルにて
山手:12:30~13:00 木曜日 フェリスホールにて
このほかに、年に数回夕礼拝が行われます。
これらの礼拝は、本学の学生・教職員を対象としています。
チャペル
パイプオルガン
アメリカのノアック社(Noack,U.S.A op.113)で製作されたパイプオルガンで、1989年11月に設置されました。2段鍵盤で、9ストップ、474パイプを備えています。毎日のチャペルサービスで賛美に用いられるほか、チャペルコンサートなどでも使用されています。
ノアックオルガンカンパニーの創設者フリッツ・ノアック(Fritz Noack)は、オルガン復興運動のリーダーの一人であったルドルフ・フォン・ベッケラートに師事し、ノアック自身もまた、運動のリーダー的存在の一人となりました。
彼が制作したオルガンは、当時の伝統的なオルガン制作では一般的ではなかったトラッカー・アクションを用い、最高級の堅木を注意深く加工して制作され、当時の標準的なパイプオルガンの水準をはるかに越えた品質のものでした。ノアック社は北米を中心に約170台のパイプオルガンを制作しましたが、日本にもノアック社制作のパイプオルガンが6台ほどあります。
ステンドグラス
緑園キャンパスのチャペルには、「祈りの道」と題するステンドグラスがあります。2002年に工事が行われ、2003年6月に奉献されたものです。チャペルの正面にはもともとステンドグラスではなく無地のガラスがはめられており、チャペルの椅子に腰かけて正面をじっと見ていると、縦にのびる白い光が道のように見えました......と仰ったのは、「祈りの道」の製作者、大村典子さん(横浜ステンドグラス工房・本学短期大学家政科卒業生)です。
白く光る道は彩豊かな道へと生まれ変わりました。このステンドグラスは黒い線によって色ガラスが区切られる一般的なものとは異なり、顔料で描いたかのように一枚のガラスの中に複数の色が見られる手法が用いられています。そのため、目の見えない方も触って素材感を楽しめるようになっています。出エジプト、キリストの変容、聖霊降臨など、聖書のさまざまな場面のイメージがちりばめられ、また「円」「魚」などのキリスト教のシンボルも配されています。
天気によって、時間帯によって、またそのときの気持ちによって、さまざまな表情を見せてくれるステンドグラス。その存在を圧倒的に感じるときも、また、うつむきながらチャペルにくるときも、いつもあたたかい光が私たちを包み込むように迎えています。
ステンドグラス(後方)
チャペル後方のステンドグラスは、フランスのステンドグラス作家、ジャック・ロワール氏によるものです。「創造・救済・完成」を通して、三位一体の神の御業をあらわしています。