皆さんは現在、大学受験をめぐる葛藤の中にいると思います。既に「好きなこと」を職業にしたいという目標を持っている人、「好きなこと」では「食べて行けない」と思っている（言われた）人、将来何をしたらいいかわからないのでとりあえず大学に行こうとしている人･･･

　YOASOBIのミュージックビデオ（MV）『群青』では、早朝の渋谷の街に「青さ」を感じた主人公が、地球が滅亡する日に開催されるオーディションに最後まで挑戦しようとします。

　山口つばさのコミック本『ブルーピリオド』では、同じく早朝の渋谷の街の「青さ」に感動した主人公が、進路変更をして日本1合格が難しいと言われる美術大学を受験しようとします。どちらの主人公にも共通するものは、「素直さ」と「ひたむきさ」と「努力」とでも言えるでしょうか。

　進路に直面している皆さんは、好きなものを好きと言える素直さ、「見通しのない将来」と言われる時代のひたむきな生き方、希望を実現させるための勉強、このトライアングル（三角形）をどのように解きますか。「肯定」でも「反撥」でも「迷い」でもいいですので、考えをめぐらせて、論じてください。