
Ferris Alumni Gallery#04
オーストラリアの自然豊かな町で日本語の魅力を伝える
伊藤 萌夏
Notre Dame College Shepparton
文学部 英語英米文学科 2017年卒業
Category
文化表現学科/教員/公務員
2024/5/13
今のお仕事内容を教えてください!
私は現在、オーストラリア・ビクトリア州のシェパトンという自然豊かな町の中高一貫校で教師をしています。本校では第二言語教育としてイタリア語と日本語を教えていて、私は日本語のクラスを担当しています。言語教育は中学2年生まで必修科目で、その後日本の伝統的な文化やアニメに興味がある生徒たちは高校3年生まで選択科目として意欲的に学び続けています。私が英語圏でキャリアを始めたように、生徒たちの将来の選択肢を広げられるよう、工夫をしながら指導しています。
私は1年間のワーキングホリデーを経て、日本語教員アシスタントとしてオーストラリアの教育現場に足を踏み入れました。ワークライフバランスがきちんと取れるオーストラリアでの生活に希望を抱き、正規教員を志すように。日本の教員免許しか持っていなかったので、45日間の教育実習と、試験で一定以上の英語力を証明する必要がありました。ちょうどコロナの時期と重なりロックダウン中だったので、なかなか教育実習ができなかったり、滞在ビザの期限が迫っていたりしていて切羽詰まった状況でしたが、なんとかオーストラリアの教員免許を取得することができました。今こうして充実した日々を過ごせているのは、この時期に支えてくれていた周りの人たちのおかげです。

フェリス女学院大学ではどんな学生生活を送っていましたか。
フェリスでは、教職を取り、日本語教員養成講座も受講していました。英語科の教員免許取得は入学前から心に決めていたことでしたが、日本語教員養成講座はとりあえず取ってみよう、と軽い気持ちで始めました。しかし、これらは互換性が高く、両方勉強することでどちらの場面でも効率よく教授法を運用できることに気づき、私の履修科目はこの2つに関するものばかりだったように記憶しています。教職課程の単位は卒業単位に含まれないものが多いため、大変だという噂は聞いていましたが、教職メンバーと長い時間をともに過ごすことで同志・仲間のような存在になり、全く苦に感じることはありませんでした。
また、所属していた日米比較言語学のゼミでは、授業後に食事に行ったり、夏にみんなでキャンプに行ったりするほど仲が良く、卒論では英語話者・日本語話者それぞれの授業スタイルの違いについて研究しました。卒業から8年が経った現在、英語話者の先生たちと働きながら、研究結果の理解をより深めることができていて楽しいです。


フェリスで学んでよかったと思えたエピソードを教えてください
素晴らしい友人に恵まれたことです。個性的で、芯の強い女性が多く、みんなやりたいことに全力で取り組む姿勢にいつも刺激を受けていました。昼休みに中庭の芝生に座ってウクレレを弾いていた友人を見て、「こんなに自由でいいんだ!」と衝撃を受けたことを覚えています。フェリスの友人は、卒業から8年たった今でも仲が良く、活躍したり新しい挑戦をしたりしているのを聞くと、私もモチベーションが上がります。フェリスは自分らしくのびのびできる環境で、先生も友人もありのままの自分を受け入れてくれます。フェリスでかけがえのない友人に出会えたことに心から感謝しています。

この仕事に就くには
どの専攻でも目指すことができますが、先輩と同じような学びができる学科・専攻はこちらです。
※所属・仕事内容は取材当時のものです。
My Career
- 01学生時代
英語と教育に興味があり、英語科の教職と日本語教員養成講座で言語教育について学ぶ
- 02オーストラリア
1年間のワーホリ、4年間のアシスタントを経てオーストラリア・ビクトリア州の正規教員に
- 03今後の目標
大学院へ通い教育者としての見識を深めたい
現在に生きる
フェリスの学び
- 学生時代の経験
- よい友人との出会い
- 身についた力
- 教職課程と日本語教員養成講座の両方で学んだ教授法
- 仕事で活きた場面
- 日々の授業計画・実践
※所属・仕事内容は取材当時のものです。
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