留学生サポートから始まった、
私らしい世界の歩き方

国際社会学科

I.Kさん

「モンゴルに行ってみたい」から始まった

高校3年のとき、「総合的な探究の時間」で自ら日本語学習者を探し、日本語を教えたことが、国際交流に興味を持つきっかけになりました。
大学入学後は「実際に外国に行ってみたい」という気持ちがどんどん大きくなり、初めての海外旅行先にモンゴルを選びました。

日本語も英語もほとんど通じない環境でしたが、現地の人が一生懸命こちらの言いたいことをくみ取ろうとしてくれる優しさを、あちこちで感じました。モンゴル語は、あいさつと「はい・いいえ」くらいしか話せない状態でしたが、逆に「本当に海外に来ているんだ」という実感がわいて、ワクワクしっぱなしだったのを覚えています。

帰国してからもモンゴルのことが頭から離れず、ニュースや本、映像などで情報を集めるようになりました。

留学生の最初の友だち:メンターになる

そんなとき、国際課の方から「今度モンゴルから留学生が来るんだけど、メンターをやってみない?」と声をかけてもらい、迷わず「やりたいです」とお返事しました。3年生ではモンゴル出身の留学生1名を、4年生からはインドネシア出身の留学生も1名担当しています。

メンターは、履修登録の相談などキャンパス内での学生生活(手続きや制度の活用など)に加えて、日常に近い場面を支える役割です。たとえば「お祈りができる場所を知りたい」と相談されたときは国際課につないだり、郵便局で荷物を送る手続きに同行したりしました。
留学生自身もとても自立しているので、私にとっては「サポートする対象」というより、日常を一緒に過ごす“友だち”に近い感覚です。

今でも週に一度、時間を決めてランチをしながらおしゃべりしたり、お互いまだ行ったことのない場所に出かけたりしています。
行き先は、ランチ中の何気ない会話から生まれることが多いです。最近では、インドネシア出身の留学生がInstagramで花の写真をよく見ていると聞き、紫陽花で知られる鎌倉の明月院や長谷寺を一緒に訪ねました。

留学生とのランチタイムの様子

日常と学びがつながる瞬間

メンターの活動を始め、留学生と関わる中で、「もっと歴史や文化を知りたい」と思うようになり、履修する授業の選び方も変わってきました。
ユーラシア研究の先生がご担当の授業「世界の国際民族問題」を履修し、モンゴルやロシア周辺の国々を含む地域の歴史や民族問題について学びました。

授業の中でモンゴルでは1946年の文字改革以降、ウイグル式モンゴル文字を使用できる人が減少していることを知りました。公文書では現在使用されているキリル文字と並べて表記するなど、モンゴル文字を残す工夫がされています。その話をモンゴル出身の留学生にしたところ、彼女もオリジナルの文字であるモンゴル文字を使用できるようになりたいという思いを持っていました。留学生との会話とつながる瞬間があって、「大学の学びと日常が地続きなんだ」と実感するようになりました。

スペインでホームステイ、直後にベトナム現地実習にも参加

メンターの活動を続けながら、私自身も海外に飛び出す経験をしました。20262月には、スペイン語インテンシブ・コースの集大成として、大学提携の留学エージェント*1に自分からコンタクトを取り、1か月間スペインに滞在しました。

スペイン南部アンダルシア州のマラガでホームステイをしながら語学学校に通いました。移民の多い地域で、子どもを育てながら語学を学ぶ人など、さまざまな背景の学習者と一緒に勉強しました。イラン出身の方の家に招いてもらう機会や、バルセロナへの日帰り旅行も経験しました。中東情勢の影響で帰国が延期されるハプニングもありましたが、ホストファミリーが快くホームステイの延長を受け入れてくれ、無事に日本へ戻ることができました。

その直後の310日〜21日にはベトナム現地実習*2にも参加し、フエ科学大学の学生と一緒に現地の環境問題について学びました。フエ市内を案内してもらったり、観光地を一緒に巡ったりする中で、年の近い友人ができたと感じています。

卒業後は、貿易事務として働く予定です。就職活動では、メンターとして文化的背景の異なる留学生を支えてきた経験や、変化に対応する力を評価していただけたと思っています。高校生のときに「モンゴルに行ってみたい」と思った小さな一歩が、今の進路や将来の仕事につながっているのを、あらためて実感しています。

*1学生は、「交換留学」、「海外短期研修」など大学主催プログラム以外にも「認定留学」など留学先を選び、申請することができます。この留学先・渡航先探しを支援する目的で、フェリス女学院大学国際課では学外の留学エージェントと提携し、学生がキャンパス内で留学エージェントに直接相談できる日を設けています。

*2ベトナム中部の古都フエで、エビ養殖場やラグーン、マングローブ保全区域、国立公園、横浜市が関わる浄水場を訪問します。現地の人々やフエ科学大学の学生と交流し、フエが抱える気候変動や水域利用、開発の影響といった課題を調査・議論し、改善策と国際協力のあり方を考える実習です。2019年度、20222026年度と継続して開講されています。

【参考】
2023.04.26
国際交流学部の専門科目「アジア現地実習(ベトナムの古都フエで環境問題・SDGsを学ぶ)」が神奈川新聞で紹介されました
https://www.ferris.ac.jp/news/2023/04/1421.html

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