Ferris Music Festivalに出会って踏み出した一歩
大学に入学したとき、「せっかくだから何かに挑戦したい」という気持ちがありました。そんなときに出会ったのが、山手キャンパスで音楽や映像作品を地域の方に楽しんでもらえる、Ferris Music Festivalです。
同じ授業で仲良くなった音楽学部の仲間と自然な流れでチームを組み、参加を決めました。私の入学した2024年度から始まったイベントで、“大人から子どもまで楽しめる音楽の文化祭“として毎年8月に山手キャンパスで開催しています。
「自然と癒し」のイメージをみんなで形にする
2025年度は、「自然と癒し」をテーマに音楽と映像作品を組み合わせた表現に挑戦しました。
音楽制作については授業で機材やアプリの扱い方を学んでいたこともあり、イメージしやすかったのですが、映像はメンバー全員が初心者で、「ゼロからどう作るか」を一つひとつ調べながら形にしていきました。
「自然と癒し」を視覚化するために選んだ題材は「小川」でしたが、それぞれがイメージする情景が少しずつ違うので、「どんな場所にある小川にするか」をメンバーで丁寧に話し合い、作品の世界観をそろえていきました。

自分の作品で誰かがうれしそうにしてくれる、その瞬間が原動力に
当日、会場には子どもから大人まで多くの地域の方が訪れてくれました。私たちの作品を鑑賞した子どもから「もう終わっちゃったの?」と言われたり、「面白かった」と声をかけてもらえたりしたことが、何よりの励みになりました。
これまでもピアノの演奏会など、人前でパフォーマンスをする機会はありましたが、「自分がゼロから作った作品を届ける経験」は今回が初めてでした。小学生のころ、ビーズアクセサリーを作ってプレゼントし、相手が喜んでくれた記憶とも重なり、「自分のつくったものが誰かの日常に小さな楽しみを届ける」ことのうれしさを、あらためて実感できた時間になりました。
当日は、思っていた以上にたくさんの方が足を運んで、自分たちの作品を楽しんでくれました。何か特別なことをすることでもなく、自分たちが今持っているものや身近なことからでも、人や社会と自然につながっていけるのだと感じました。
音から世界を描くたのしさを大学でもっと追求していきたい
今、私が特に惹かれているのが、音そのものをつくる「サウンドデザイン」という分野です。高校生のころから自分でソフトを購入して音づくりを試していましたが、大学の授業をきっかけに本格的にのめり込むようになりました。
頭の中にある音を具体的なかたちにしていくおもしろさもあれば、偶然生まれた音が思いがけず良いものになったときの驚きもあります。
Ferris Music Festivalでの作品づくりに向けて、映像と音を組み合わせて世界を描くうちに、「この分野を極めたい」という気持ちがいっそう強くなりました。
ユニバーサルデザインの視点から音で社会課題を解決していく取り組みにも関心があります。
例えば、視覚に障がいのある方が音を通じて絵本の世界を楽しめるようなコンテンツづくりなど、音が持つ可能性を活かした新しい表現に挑戦してみたいと考えています。サウンドデザインの授業やゼミで自分の音楽が誰かの「楽しさ」や「生きやすさ」につながる道を探求していきたいです。