マーケティングって面白い!ビジネスは生きた教科書

国際社会学科 国際ビジネス・観光専攻

二木 真教授

マーケティング思考でキャリアをデザインする

大学では、マーケティングやビジネス、観光の授業を担当しています。航空会社で長くマーケティングに携わるなかで、企業が「良い商品・サービスをつくること」と顧客にとって「新しい価値を生み出すこと」をフィットさせることの難しさを感じてきました。どんな人に、どんな価値を、どのように届けるのかを設計することがマーケティングであり、その戦略の重要性を実感してきました。また、MBA(ビジネススクール)で学ぶ中では、過去の研究や実践などの知見から学び、いま(現在)をさまざまな視点から捉え、そこから未来を構想する「過去・現在・未来をつなぐ、実学と学術を融合させた思考」が大切だと強く感じました。こうした背景を踏まえ、授業では企業のケーススタディやプロジェクトに取り組みながら、「なぜこの戦略なのか」「自分ならどう考えるか」を学生とともに掘り下げることで、ビジネスを多面的に捉え、自らのキャリアや人生を主体的にデザインしていく力へとつなげていきたいと考えています。

授業の様子
マーケティング研究会で企業の方とオンラインミーティングをする様子

「自分の直感を信じて、まずやってみよう」

フェリスの学生と向き合っていて感じるのは、「可能性にあふれているのに、その可能性に自分でキャップをしてしまう人が多い」ということです。ポテンシャルは十分にあるのに、「自分には無理かもしれない」と、自分で限界を決めてしまう学生もいます。

学生たちには、よく「やる前に悩むのではなくて、やってから考えよう」と伝えています。 少し背伸びをした挑戦であっても、とにかく一度やってみること、そこで失敗したら、そのときにどうするかを考えればいい。 出来ない理由を探すより、どうしたら出来るかを考えることが大切。この考え方は、企業で長く仕事をしてきた経験の中から、自分自身が痛感してきたことでもあります。​

その思いが形になったのが、学生たちと一緒につくった「マーケティング研究会」です。 授業をきっかけにマーケティングに興味を持った学生たちと、「もっと深く学びたいなら、いっそ研究会をつくろう」と動き出しました。 研究会の最初のプロジェクトでは、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』の若年層向けプロモーションをテーマに、エンターテインメント企業と連携しながら企画立案から提案まで行いました。​

最前線で活躍する企業人から厳しくも温かいフィードバックを繰り返し受けるなかで、学生たちの表情やアウトプットは目に見えて変わっていきました。 自分のアイデアに責任を持ちながら、チームで議論し、何度も案を練り直す経験を通して、彼女たちは「やればできる」という実感を手にしていきました。 その経験は就職活動でも大きな自信になり、実際に多くの学生が、自分らしい納得感のある進路に進んでいます。

フェリスでの4年間を、自分の人生戦略を描く時間に

フェリスの学生に一番期待しているのは、「自分は何が好きで、どんな将来を歩みたいのか」を真剣に考える4年間にしてほしい、ということです。 そして、一度「こうなりたい」と決めたなら、そこにどうやって到達するのかを、自分なりに戦略的に構想してほしいと思っています。​

うまくいかないことや、迷う時間も、人生戦略をアップデートしていく大事な材料です。 振り返りながら少しずつ軌道修正していくこと自体が、これからの不確実な時代を生きるための力になると信じています。​

マーケティングや経営の知識は、企業で働く時だけに使うものではありません。 「自分の人生をどうデザインするか」という問いに向き合うための、思考のツールにもなります。 フェリスでの学びと出会いを通して、学生一人ひとりが自分なりの人生戦略を描き、それを楽しみながら実行していけるよう、皆さんと伴走していきたいと思っています。

 

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