ヨーロッパ・アメリカ専攻
人は喜びと悲しみ、笑いと悩みをどう受け止め、表現してきたか―その深さと多様性を欧米文化の中に探ります。歌(音楽)・小説・演劇・映画から芸術・デザイン・服飾・食文化まで、解釈し発信する力を養います。
学びのポイント
欧米の言語・文学・芸術・歴史・社会・宗教・時事を横断的に学ぶ
生活・遊びからビジネス・教育まで、さまざまな場において円滑な文化交流を実現・支援できるようになります。
欧米の創作物・文化事象について、少人数ゼミで発表し、意見を交換する
文学・芸術・文化・エンターテインメントの背後にある人間心理・利害関係・社会の深層が見えるようになります。
日本人・英語ネイティヴ教員とともに、英語を使いながら習得する
自分のペースで学習を進め、留学に向けて、将来に向けて、無理なく自然な意思疎通が英語でできるようになります。
カリキュラム
Topics 専攻トピックス
大畑ゼミ
「ずっと英語を勉強してきたのに、なぜ話せないんだろう」といった悩みを持つ人は少なくありません。第二言語習得の研究が専門であり、これらの問題に応用言語学の観点からアプローチするのが大畑ゼミ。自分たちの学習を振り返りながら、日頃から英語学習者として疑問に思ってきたことを題材に理論や仮説を検証していきます。効果的な英語学習の示唆にもなる授業です。
木水ゼミ
絵画や彫刻などを中心とする近代以降のフランス美術や、写真、ファッションなどさまざまな視覚文化について理解を深め、メディアごとに映像と歴史性、特殊性について学びます。フランス美術史をひもときながら、一つのテーマを掘り下げるための方法論や知識を身につけ、自身の関心から問いを立てる力を養います。発表やディスカッションを通じて、テーマを多角的に捉える実践力もみがきます。
Pick Up授業
テクスト文化論
さまざまなメディアに埋め込まれた作品、注目を集めた文化現象などを題材に、表現文化を読み解くための視点や方法論を習得します。豊富な事例を通して学び、独自の解釈を加えながらの批評にも挑戦します。
ラテンアメリカ文化論
ラテンアメリカの基礎的な知識を習得している学生を対象に、音楽・映画・美術・文学・食文化などを取り上げ、各国の人種や民族問題と関連付けて論じます。文化的・民族的な多様性を知り、その特色を理解していきます。
専攻で扱う学びのテーマ例
- バレエから見るシェイクスピア作品の魅力
- イギリス紅茶文化の光と闇
- 1960-70年代イギリス音楽における黒人の影響
- 児童文学から見えるアメリカ社会
- 日本における早期英語教育のメリットとデメリット
- オードリー・ヘップバーンから見るシネマファッション
ゼミ一覧
応用言語学:第二言語の学習・習得研究
人はどのように第二言語を習得するのか、英語学習における素朴な疑問を取り上げ、言語学習に影響を及ぼす要因について自身の学習も振り返りつつ分析していきます。
スペイン語圏の文化 社会:人種・言語・文化の多様性と共生
スペインとラテンアメリカの文化・社会・歴史を探究しながら、人種や言語の多様性について学び、異文化理解や共生のありかたについて議論します。
現代アメリカ文学
『風と共に去りぬ』など20世紀以降のアメリカ文学作品を読み、そこに描かれている人種・ジェンダーや人の心の動きについて掘り下げていきます。
イギリス詩とヨーロッパ文化・芸術
ギリシア/ローマ神話・古典、キリスト教、イタリア/フランス・ルネサンスの影響を受けた歌や詩について、絵画・彫刻作品と関連させながら学びます。
カルチュラル・スタディーズゼミ
戦争の記憶やセクシュアリティ、そして民族性などの要素などが、どのように映像・映画の中で使われているのかを分析したり、解釈する方法を学びます。
物語で読み解くイギリス社会
19~20世紀の『秘密の花園』や『クリスマス・キャロル』などを題材に当時のイギリス文化を学び、「今」を考察。能動的な読者の姿勢で、作品を読み解きます。
シェイクスピアとイギリス演劇
シェイクスピアを中心とする英国ルネッサンス期の劇作家の作品を、言語と構造の面から研究。作品の映像を鑑賞、原文での読解、探究・発表を行います。
フランスのモダン・アート
主に20世紀以降のフランスでおこった芸術運動やその周辺の文化事象を取り上げ、多角的な視点からそれらの特色を総合的に理解することをめざします。