公開日:2025年6月6日(金)

2026年度「総合型選抜Ⅰ期(併願型)」の事前課題について、以下のとおり課題を発表します。
受験希望者は以下の指示にしたがって、出願までに提出物を用意してください。

以下の説明文を読み、下線部①〜④で指摘されている課題のいずれか1つ、または複数について、あなたの考えを指定の解答用紙1枚の枠内(800字程度)におさまるように記入してください。その際、
※ あなた自身のこれまでの学びの体験に少しでも言及すること。
※ 文中で「国際」「コミュニケーション」「文化」のいずれかの単語を1回は使用すること(自分の出願する学科にかかわらず、どの単語を選択してもよい)。
※ 受験者本人が、黒色のボールペンで記入してください(消せるボールペンや鉛筆は不可)。

【説明文】

 全国の小学校・中学校・高等学校などにおける教育内容は、文部科学省が告示する「学習指導要領」により定められている。この文書は、社会情勢の変化などに応じて、おおむね10年に一度の頻度で改訂されている。現行の学習指導要領は2017年から2019年にかけて改訂されたものであり、これはいわゆるアクティブ・ラーニング(「主体的・対話的で深い学び」)の推進などを特徴とするものであった。例えば、近年の高等学校における探究学習の充実なども、この学習指導要領の改訂に基づく取り組みである。
 2024年12月、文部科学大臣は中央教育審議会(文部科学省に置かれる審議会)に対して、次期学習指導要領の改訂について検討を開始するよう正式に要請した。今回の検討が特に重視しているのは、少子高齢化の加速、国際情勢の不安定化、気候変動による災害の激甚化、生成AIをはじめとするデジタル技術の飛躍的発展など、複数の大きな変化が同時進行し、先行きを予測することがかつてないほど困難になっている時代への対応である(「社会や経済の先行きに対する不確実性がこれまでになく高まっています。これからの我が国を担う子供たちは、激しい変化が止まることのない時代を生きることになります(*)」)。
 文部科学大臣は、①変化に応じて新しいことを学び続け、自らの人生を主体的に舵取りする力を身につけることの必要性を強調している。また、「②多様性を包摂し、一人一人の意欲を高め、可能性を開花させる教育の実現」や、「③我が国の社会及び教育の積年の課題でもある『正解主義』や『同調圧力』への偏りから〔の〕脱却」も喫緊の課題だと指摘している。その他、④AI翻訳などが進化するなかで「外国語を学ぶ意義をどのように考えるか」など、従来の学びの意義そのものの再検討をも呼びかけている。
 新しい学習指導要領は、これから中央教育審議会などでの議論を経て策定され、2027年頃から段階的に告示、2030年頃から教育現場で実施されていくことが見込まれている。これからの時代における学びのあり方について考えることは、一部の専門家だけではなく、未来の社会を担うすべての人々が当事者として向き合っていくべき重要な課題である。


(*) 文部科学省「初等中等教育における教育課程の基準等の在り方について(諮問)」2024年12月25日。
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/mext_00003.html(以下の引用も同文書より)

【ダウンロード】
 ▶▶解答用紙(A4サイズ用紙にプリントアウトして使用してください。)

※提出期限等については 総合型選抜入試・帰国生徒入試・社会人入試学生募集要項 をご覧ください。
 [2026年度の学生募集要項は現在作成中です。]

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