2022年度の授業実施方針について~学長メッセージ~

学生・教職員・保証人の皆様

12月になり、クリスマスを迎えるアドベントの季節に入りました。クリスマスは、イエス・キリストの誕生日だと思われていますが、実はそうではありません。イエスがいつお生まれになったかは、分かっていないのです。クリスマスとは、イエス・キリストのご誕生を「記念」して祝う日なのです。なぜなら、神が人の姿をとってこの世に来て下さったからです。神とこの世(人間)との「出会い」がここにあります。
キリスト教は、出会いをとても大切にしています。神と人とが出会って、対話することから新しい世界が切り拓かれたからです。出会いと対話が大切なのは、人と人の間、つまり、私たちの日々の生活でも、大学生活でも同様です。

先日わたくしは、学長メッセージ「キャンパスは出会いの場」を発信いたしました。これは、キャンパスにおける学びの重要性を訴えたものです。その考えの下で、2022年度の授業は対面を原則とすることを大学として決断いたしました。
来学期は、大学のキャンパスに来て授業を受けることが原則となります。具体的な内容については、別途FerrisPassportでお知らせいたします。

大学において出会いと対話は不可欠です。そこには、学問との、教員との、友人との出会いがあり対話があります。大学キャンパスにおける出会いには、偶然性が伴います。自分が想像もしていなかった人や学問との出会いがあるのです。創造性とは、これまで考えられていなかった者同士が出会い、対話して、化学反応を起こすことの中から生まれます。あり得なかった出会いと対話から、新しい考え方や生き方が出現するのです。
フェリス女学院大学は、「新しい時代を切り拓く女性」を社会に送り出すことを目指しています。皆さんが「新しい時代を切り拓く女性」となるために必要な出会いと対話の機会をより多く提供できるよう、大学として備えてまいります。

2021年12月13日
フェリス女学院大学
学長 荒井真

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