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教員紹介

SAWADA,Kayo

澤田 佳世 (さわだ かよ)

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職位

教授 [基幹教員]

大学院での研究指導分野

人口学、家族社会学、国際社会学、ジェンダー研究

専門分野

人口学、家族社会学、国際社会学、ジェンダー研究

教育・研究内容の紹介

社会現象としての人口と家族の変動、少子高齢化やグローバル化がすすむ現代社会の家族形成やリプロダクション、ケアといった再生産領域の諸相を、フィールドワークをしながら、社会調査の研究手法とジェンダーという分析概念をもちいて実証的に研究しています。
教育面では、人口と家族の変動への社会学的関心を引き継ぎながら、「学奈歩(まなぼ)ゼミ」(神奈川を歩いて学ぶ)など地域と共生、教育(教職)に関する授業を通じて、他者への想像力を育む活動も展開していきます。

主要な教育研究成果

これまで科研費等により、人口や家族の変動、とくに人口転換や再生産領域のグローバル化といった社会現象について、沖縄とアジアを主なフィールドに、女性の意思と経験を可視化しながら研究してきました。沖縄という地域をとりまく国際関係と歴史的文脈を俯瞰し、女性の主体的意味づけのもと出生力転換の過程を分析した著書(下記)は、日本人口学会第15回学会賞と第9回女性史学賞を受賞しました。
近年は、日本や韓国の男性の産育経験にも着目、沖縄を基点に人口研究の考え方やおもしろさを伝える研究教育活動を展開しつつ、人口変動下の地域と共生をテーマに、スポーツや教育、福祉といった領域でひとびとをつなぎ地域を拓く試みと、その実践にみるケアという相互行為の価値について、仲間たちとフィールドワークをしながら研究しています。

主要業績 著書

『戦後沖縄の生殖をめぐるポリティクス――米軍統治下の出生力転換と女たちの交渉』、大月書店、2014年2月(単著)

論文

「少子化する東アジアの産育と男性――日本と韓国にみる一風景」、『アジア・ジェンダー文化学研究』第9号、2025年3月(共著)

論文

「出生力と家族にみる沖縄――周辺化された人口・生殖をめぐる政治」、『社会学評論』67(4)、2017年3月(単著)

論文

「超少子社会・台湾の『男性化』する出生力とジェンダー化された再生産連鎖――国際結婚と人口政策をめぐって」伊藤るり・足立眞理子編『国際移動と〈連鎖するジェンダー〉――再生産領域のグローバル化』、作品社、2008年3月(単著)

学歴

1997年3月 津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業
2000年3月 東京女子大学大学院現代文化研究科修士課程修了
2002年7月 オーストラリア国立大学大学院人口学研究科修士課程(Master of Population Studies)修了
2004年3月 津田塾大学大学院国際関係学研究科後期博士課程単位取得退学

最終取得学位

2012年2月 博士(国際関係学)(津田塾大学)

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