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教員紹介・ゼミナール

教員紹介

HIRAI,Yuka

平井 裕香 (ひらい ゆうか)

教育研究業績詳細はこちら

職位

准教授 [基幹教員]

専門分野

日本近現代文学

教育・研究内容の紹介

日本の近現代文学、主には小説を研究しています。粗筋はもちろん細部、作品・作家の個性はもちろん相互の関係を重視するので、教育においてもそれらを伝え、学生自らが指摘できるように導きたいです。女性の自由やケアといった社会的な課題にも触れ、物語という形式によって取り組む意義を探ります。

主要な教育研究成果

【著書】『川端康成の曖昧な声―日本語の小説における文体と身体の交点』勉誠社、2024年3月、単著

川端康成(1899-1972)の小説において、話法をはじめとする文体と身体にまつわる表現の双方に及ぶ「曖昧さ」が、どのような効果を生み出しているかを明らかにした本です。日本近代文学の流れの中での位置に加えて、世界の言語・文学との関係を考察しながら、『雪国』や『千羽鶴』という広く知られた作品を含む8つの小説を、年代順に読み解いています。「美しい日本」や「女」を描いたと言われる川端が、醜いことも当然ある現実に鋭い目を向けて、女性がぶつかる困難やしたたかに生きる姿を描いてもいたことを論じました。

主要業績 著書

『川端康成の曖昧な声―日本語の小説における文体と身体の交点』勉誠社、2024年3月、単著

著書

『〈転生〉する川端康成Ⅱ アダプテーションの諸相』文学通信、2024年3月、共著(執筆箇所:「解説編」中【映画】伊豆の踊子、【テレビドラマ】青春アニメ全集(第1回)伊豆の踊子、【テレビドラマ】雪国 SNOW COUNTRY、【舞台】不道徳教室)

著書

『〈転生〉する川端康成Ⅰ 引用・オマージュの諸相』文学通信、2022年11月、共著(執筆箇所:「「【乗代雄介】スパイより愛を込めて―「最高の任務」と川端文学」)

論文

「『雪国』と〈わたくし〉―川上未映子『わたくし率 イン 歯ー、または世界』を通して」『川端文学への視界no.37』川端康成学会、2022年6月、単著

学歴

2008年4月 東京大学教養学部文科Ⅰ類 入学
2010年3月 東京大学教養学部文科Ⅰ類 修了
2010年4月 東京大学教養学部超域文化科学科言語情報科学分科 進学
2012年3月 東京大学教養学部超域文化科学科言語情報科学分科 卒業
2014年3月 東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻修士課程 修了
2014年4月 東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程 入学
2021年3月 東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程 修了

最終取得学位

2021年3月 博士(学術) 東京大学

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