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教員紹介

AHN,Sanghee

安 祥希 (あん さんひ)

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職位

講師

専門分野

現代日本語文法、日本語教育

教育・研究内容の紹介

現代日本語の助詞に関する研究と日本語学習者を支援する文法研究を行っています。文法的な知識と日本語教育、特に学術的な文章を「書く」ことをつなぐための研究を中心に、今後も日本語教育に還元できる文法研究を進めていきたいと考えています。

主要な教育研究成果

・「日本語アカデミック・ライティングにおける専門分野間の言語表現・表現技法の異同 ―言語学分野と文学分野を取り上げて―」(単著)『日本語教育論集』33号、pp.43-60、筑波大学グローバルコミュニケーション教育センター、2018年

日本語学習者が学術的な文章を書く際に役立つ文法的な情報を蓄積していくことを目的とした研究です。日本語アカデミック・ライティングの実態調査の一環として人文社会系の隣接領域とされる言語学と文学を取り上げて、実態に即した記述を試み、言語表現(複合辞、引用)や表現技法(体言/助詞止め)の異同を明らかにしました。


・「現代日本語における並立助詞「に」の3用法」(単著)『日本語文法』16巻2号, pp.128-143, 日本語文法学会、2016年

日本語の助詞に関する研究には多くの蓄積がありますが、課題も残されています。例えば、並立助詞「に」は「並べ立てた最後の名詞には付かない;✕AにBにCに」と説明されてきましたが、実際には「年末年始は帰省に旅行にクルマの移動が増える季節です」のような表現が可能です。このような従来の研究が等閑視してきた現象を文法体系の中に位置付けました。

主要業績 共著

「「聞き返し」における「問題」の捉え方―日本語会話教育を視野に入れて―」(共著)『研究年報』9号、pp.59-76、学習院大学国際センター、2023年

共著

「日本語話者との初対面会話で相互理解を目指す学習者の質問―遠隔授業で学んだことを活かすビジターセッションについて―」(共著)『研究年報』9号、pp.41-58、学習院大学国際センター、2023年

単著

「「〇〇で検索」のデ格における位置付け」(単著)『言語学論叢 オンライン版』13号、pp.1-14、筑波大学一般・応用言語学研究室、2020年

単著

「「に」例示句の表現性について」(単著)『表現研究』110号、pp.43-52、表現学会、2019年

学歴

2017年3月 筑波大学一貫制博士課程人文社会科学研究科文芸・言語専攻修了

最終取得学位

2017年3月 博士(言語学)(筑波大学)

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