教員紹介・ゼミナール
教員紹介
FUJIMAKI, Mitsuhiro
藤巻 光浩 (ふじまき みつひろ)
職位 |
教授 |
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大学院での研究指導分野 |
レトリック(コミュニケーション論)、表象文化論(集合的記憶)、批評理論 |
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専門分野 |
コミュニケーション論(メディア研究、レトリック) |
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教育・研究内容の紹介 |
私の専門分野は、一言で言うなら、メディア研究です(難しいことばで、レトリックとか表象文化論などといいます)。これは、世の中の現象や他者をコミュニケーションが介在し表現されたものとして位置付け、解釈したり判断を下したりする方法論です。映像、映画、テレビ、博物館展示、モニュメントや都市の見え方、アイデンティティ、性愛なども、この対象に含まれています。中でも、過去を思い出すための記憶のメディアとアイデンティティが関わる場所に興味を寄せてきました。 |
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主要な教育研究成果 |
例えば、「ホロコースト」という事件が、どのようにアメリカ合衆国で思い出されるのかを、ワシントンDCにあるホロコースト博物館に注目することで研究しました。ヨーロッパで起こった事件がアメリカで記憶されるため、ヨーロッパの博物館とは異なる記憶形成が観察されるわけです。同じ事件でも、場所が変われば、思い出し方や、そこで生まれる社会通念も変わってくるのです。また、同様に、アジアにおける戦争の記憶の在り方にも興味を寄せています。記憶は過去とのコミュニケーションですが、決して普遍的なものではなく、地域や文化によって、その内容も変わってくるのです。 |
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主要業績 | 論文 |
「制度としての美術館」と作品の意味・可視性 ~森美術館における会田誠回顧展と「ポルノグラフィー」論争~『日本コミュニケーション研究』第45巻2号 pp.47-70 2016年 |
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著書 |
『アメリカに渡った「ホロコースト」:ワシントンDCのホロコースト・ミュージアムから』創成社 2015年 |
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論文 |
“On the Native American Graves Protection and Repatriation Act and Its Impact on Identity Formation: Problematizing ‘Cultural Affiliation’,” Journal of International Relations and Comparative Culture, 11(2013): pp.59-69 2013 |
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論文 |
「社会思想としてのコミュニケーション:コミュニケーションする思想・思想するコミュニケーション」『よくわかるコミュニケーション学』(板場良久&池田理知子編)ミネルヴァ書房 pp.174~195 2011年 |
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学歴 |
2004年5月 アイオワ大学(The University of Iowa)コミュニケーション学研究科博士課程修了 |
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最終取得学位 |
2004年5月 Ph.D.(Communication Studies, The University of Iowa) |