教員紹介・ゼミナール
教員紹介
NAKAGAWA, Masanori
中川 正紀 (なかがわ まさのり)
職位 |
教授 [基幹教員] |
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大学院での研究指導分野 |
アメリカ地域研究、移民史、多文化共生社会 |
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専門分野 |
アメリカ研究・ラティーノ研究 |
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教育・研究内容の紹介 |
全米人口の約18.7%(2020年国勢調査)を占めるマイノリティ最大の集団、ヒスパニック(ラティーノ)が研究対象です。同集団内で近年、人口比を伸ばしつつあるエルサルバドル系について、これまで現地での聞き取り共同調査を通じてその歴史と現在を探ってきました。1960年代頃から男性と同じくらいの割合で渡米する傾向が女性に見られ、特に80年代を中心とした本国内戦からの避難民の大量流入の時期を経て、最近では定住化・永住化傾向が強まっています。経済的理由だけでなく、様々な暴力から逃げて来た人が多数を占めます。伝統的に男尊女卑(マチスモ)的考え方が強い本国社会出身者が、男女平等を基本とする米国社会での生活を通じて、どのように自らのジェンダー観(男女観)や行動を変化させているのか/いないのかを探っています。また、かれらのジェンダーをめぐる価値観や行動の変化が、一時的な訪問などにより、本国在住者のジェンダー観に与える影響にも目を向けています。 専門科目の授業では、理論よりも実例に基づいた話の方が中心となりますが、次に挙げる現地調査結果に基づいた論文も授業内で教材として使う予定でいます。 |
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主要な教育研究成果 |
中川正紀・中川智彦「女性が移民を決意するとき:エルサルバドル系女性の移民動機と家族」松久玲子編著『国境を越えるラテンアメリカの女性たちジェンダーの視点から見た国際労働移動の諸相—』晃洋書房、2019年、pp. 22-47。 |
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主要業績 | 論文 |
「在米エルサルバドル系移民の『真の居場所』と帰国願望-男女差を中心に」(単著)『立教大学ラテンアメリカ研究所報』立教大学ラテンアメリカ研究所、第49-50号、2022年3月、pp. 91-107。 |
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著書 |
『現代アメリカ社会を知るための63章【2020年代】』(共著)明石紀雄監修 明石書店 2021 |
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コメンテーター |
Comments on Dr. Rivas-Rodriguez's "Pinning Down U.S. Latinos: A Complex and Burgeoning Population”(単独)同志社アメリカ研究夏期セミナー(DASSS)2013(於:同志社大学今出川キャンパス)におけるアメリカ人研究者の報告に対するコメンテーター 2013.7 |
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翻訳 |
マニュエル・G・ゴンサレス『メキシコ系米国人・移民の歴史』 (単独)明石書店 2003 |
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学歴 |
1986年3月 東京外国語大学外国語学部英米語学科卒業 |
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最終取得学位 |
1989年3月 国際学修士(筑波大学) |