
Ferris Alumni Gallery#17
フィリピンで伝える日本語の魅力 -日本語教育の現場から-
宮坂 ののか
国際交流基金
文学部 英語英米文学科 2024年卒業
Category
心理コミュニケーション学科/教員/公務員
2025/02/18
現在のお仕事内容について教えてください
国際交流基金の「日本語パートナーズ」として、フィリピンの中学校で13歳から15歳の生徒たちに、現地の先生や生徒をサポートする役割として、日本語や日本文化を教えています。授業では、アニメ好きな生徒たちのために、アニメのシーンを使ったアフレコ形式の授業や、ひらがなビンゴなど生徒が楽しみながら学べる工夫を取り入れるほか、折り紙や茶道、書道、年賀状交換など、日本の伝統文化や季節行事を通じて日本文化に親しんでもらう企画もしています。


お仕事のやりがいを教えてください
生徒たちが熱心に授業に参加してくれる姿を見るのは私にとって大きな喜びです。現地の先生とのコミュニケーションや授業内容の調整で苦労することもありますが、自分が伝えたいことと相手が求めるものとの間でバランスを取りながら、一から授業を作り上げていく過程には大きなやりがいがあります。
生活面では、一人暮らしや海外での生活、実はどちらも初めての経験で戸惑うこともありますが、最近は行動範囲も広くなり、自分自身の成長を実感しています。


フェリス女学院大学で学んだことを教えてください
言語学と日本語教育を学びました。ゼミでは、日本語と英語の比較分析を通じてコミュニケーションスタイルやユーモアの特徴など日常的なテーマについて研究しました。また、副専攻として日本語教員養成講座を修了。日本語教育実習では教授法や学習者支援スキルを実践的に活用する貴重な経験を積みました。
さらに、在学中は日本語を学習する留学生のランゲージ・アシスタントとしても活動しました。この経験を通じて日本語特有のニュアンスを分かりやすく伝えるスキルが身につき、現在の仕事にもとても役に立っています。

高校生へのメッセージをお願いします
「違いって面白いな」と思える人になってください。フィリピンでの生活は、毎日が異文化との出会いですが、自分と違う考えに対して否定せず、「知りたい」という気持ちで向き合うことが大切だと感じています。また、自分とは違う文化や新しい視点に触れることで多くの気づきや学びが得られます。フェリスでは、留学生が多く学んでおり、留学に行かなくても、国際交流ができる機会があります。私自身も留学生との交流を通じて多くの刺激を受け、自分自身の視野が広がりました。
「知らないこと」は未知の世界への扉です。知らない自分を悲観するのではなく、それを可能性だと捉えて、積極的に行動してみてください!
※所属・仕事内容は取材当時のものです。
My Career
- 01学生時代
日本語教員養成講座を受講。日本語学校でのボランティアやランゲージ・アシスタントなど国際交流を多数経験。
- 02社会人1年目
フィリピンの中学校で日本語パートナーズとして日本の言語と文化の魅力を広めている。
- 03今後の目標
校内に日本文化に関する新聞を掲示したり、SNS媒体での継続的な発信を行う!
現在に生きる
フェリスの学び
- 学生時代の経験
- 日英語の会話スタイルの違いを学ぶ
- 身についた力
- 異文化交流をする際に相手のスタイルを感じ取りながら協調的な会話ができるようになった。
- 仕事で活きた場面
- 授業づくりで現地の生徒や先生とコミュニケーションをとる場面
※所属・仕事内容は取材当時のものです。
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