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教員紹介・ゼミナール

教員紹介

SUGINOHARA, Masako

杉之原 真子 (すぎのはら まさこ)

教育研究業績詳細はこちら

職位

教授 [基幹教員]

大学院での研究指導分野

国際関係論、国際政治経済、比較政治経済

専門分野

国際関係論、国際政治経済、比較政治経済

教育・研究内容の紹介

国家とグローバル化が進む経済の関係を、先進国の経済政策を題材に研究しています。金融危機への対応や財政政策などを、国内政治上の制約や国際協調といった観点から分析します。授業では、受講者が様々な視点から国際関係における出来事を考察できるよう、国際政治やグローバル経済の問題をわかりやすく伝えます。

主要な教育研究成果

「アメリカの産業政策――米中対立下の政策決定と連邦議会」(単著)大矢根聡編著『共振する不安、連鎖する米中対立』
出版社:千倉書房
発行:2025年

本論文は、米中対立の激化を背景に、アメリカが国家主導の産業政策を強化し、特に半導体の国内製造に焦点を当てた経緯を分析している。半導体の製造は高度な国際分業に依存しているが、コロナ禍による供給混乱や安全保障上の懸念から、アメリカは国内製造強化に舵を切った。しかし、国内政治の分断により、政策実現は容易ではなかった。2022年に成立したCHIPSプラス法は、国内製造への補助金を柱とするが、党派対立や利害調整が成立過程を複雑化させた。また産業政策の遂行には、工場建設のコストや労働力確保といった課題も残る。

主要業績 論文

「少子化・女性・家族と「戦後保守」の限界」(単著)日本再建イニシアティブ『「戦後保守」は終わったのか:自民党政治の危機』角川新書 2015

論文

「対内直接投資の政治学――日米の事例から」(単著)『年報政治学 』2017-I号 2017

論文

「対米直接投資規制の決定過程からみるエコノミック・ステイトクラフト」(単著)『国際政治』205号 2022

翻訳

「国際金融」(単著)『国際関係論入門』ミネルヴァ書房 2023

学歴

1997年3月 東京大学大学院総合文化研究科国際関係論専攻修士課程修了
2014年5月 米国コロンビア大学大学院政治学部博士課程修了

最終取得学位

2014年5月 Ph. D.(Political Science, Columbia University)

担当ゼミナール
グローバル化と政治・経済・社会―日米を中心に

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