教員紹介・ゼミナール

准教授

現代アメリカ文学

アメリカ文学の中でも、特に、アフリカ系アメリカ人女性作家トニ・モリスンを中心に研究しています。小説を通して、文学理論を用いながら、人種問題、ジェンダーおよび、その歴史、政治、社会との関わりなどについて考察してきました。文学作品を楽しく鑑賞しながら、私たちの「生」について、学生の皆さんと考えていきたいと思っています。

ポストモダニズムとポストコロニアリズムの理論を柱に、トニ・モリスンの作品におけるマジカル・リアリズム（魔術的リアリズム）の側面とその意義について、南米の文学作品と対照させながら考察しました。現在では、トニ・モリスンの作品研究を中心としたアフリカ系アメリカ文学の研究を発展させるとともに、「世界文学」を視野に入れ、比較文学的な観点にも関心を広げて研究を進めています。

「莫言『転生夢現』に見る魔術的リアリズムの中国的諸相」（単著）日本比較文学会東京支部『研究報告』第15号 2019.11

「『アラビアン・ナイト』―「作者の死」とシェヘラザードの語り」（共著）春風社（東京）2011.10

“Magical Realism in Toni Morrison's Tar Baby”（単著）日本女子大学『英米文学研究』第46号 2011.3

“The Transgressive Body: Posthistorical Reading in Nella Larsen's Passing”（単著）『黒人研究』第76号 2006.3

2011年3月　日本女子大学大学院文学研究科英文学専攻博士課程後期修了

2011年3月　博士（文学）（日本女子大学）